【経験談】ベトナム株でIPO投資に失敗。IPOに魅力があるか調べてみた
こんにちは！ひっぴーです。
今回は、2021年4月にベトナム現地の証券会社から新規株式公開、いわゆるIPO投資を申し込み、実際に抽選に当たり株は買えたものの、短期的にはうまくいっていない失敗談をシェアしてみますww
加えて、ベトナム株でのIPO投資の手続きや、魅力はあるのかどうか、また2022年以降にIPOを計画している企業も紹介します。
ベトナム株でのIPO投資に関心がある方は続きをどうぞ！
IPO投資をやったものの失敗しましたww
今年(2021年)の4月に募集のあった企業のIPOに申込みをしたものの、損をした訳ではないのですが、うまくいったとは言えない結果になっています。その経験談を紹介してみます。
投資した銘柄紹介：不動産仲介大手のDXS
私がIPOで購入した株は銘柄コード：DXS。ダットサイン不動産サービスというベトナム国内の不動産仲介で最大手の企業です。不動産仲介市場で約3割のシェアを握っています。不動産デベロッパーのDXG(ダットサイン不動産開発)のグループ会社です。
ホーチミン市やビンズン省、ドンナイ省といったベトナム南部では不動産仲介や投資、販売事業で高いブランド力を持っています。ハノイなど北部では世紀不動産(銘柄コード：CRE)という企業のブランド力が高く、こちらは業界2位の企業です。
ベトナム株市場では、不動産開発業者(デベロッパー)はビンホームズなどを始め、数多くの上場企業がありますが、不動産仲介ではDXSとCREが大手で、ほかは上場していない小規模の事業者が多いのが現状です。
私自身もともとCREの株を少し保有していたので、IPOを募集していた当時(2021年3月頃)、業界全体の先行きの見通しがよかったこともあり、IPOを申し込んでみました。
そういえば先日はじめてトライしたIPO申請、一部の既存株を売却し資金確保し4000株の購入申請→3900株買えました！不動産大手ダットサイングループの子会社(DXS)です。まだまだ投資素人の庶民がそれなりに分析し投資したので、どうなるか楽しみですがある程度の集中投資はちょっと不安😅 #ベトナム株 pic.twitter.com/Q8FwezmQqN
— ひっぴー@ベトナム株投資家🇻🇳 (@hippy0902) May 20, 2021
4000株の購入希望を出した結果、3900株を購入できました。募集の株数以上の申し込みがあったのでしょうが、そこまで人気がなかったのかもしれません💦
上場以来の株価推移
DXSチャートの引用元：Trading View
上の表は2021年9月に上場して以来の株価推移です。IPOでの公募価格は小さく赤丸で囲んだ32,000 vndだったのですが、上場初日から株価は大きく下落し、上場以来3ヶ月はIPO価格を下回る状況が続きました。結果論になりますが、IPO投資としては失敗と言えるかと思います😅😅
幸い、この記事を書いている12月下旬はIPO価格を上回ってきました。購入した株は持ち続けているので、今後の成長を期待しています。
IPOや新規上場株で知ったおきたい知識
ベトナム株でIPOや新規上場株への投資をするときに知っておきたいのが、上場初日の株価の値幅の動きが、通常より大きく上下する可能性があることです。
こちらの表は筆者が作成した、一日の取引での株価の値幅制限です。ホーチミン証券取引所の場合、前日の終値から±7%の範囲で株価が変動しますが、上場初日のみ±20%の範囲で株価が変動します。
今回、私が購入したDXSは上場初日に大きく下落しIPOは裏目に出ましたが、IPOのメリットとしては、上場初日に株価が大きく上昇する前の価格で購入できることなんだと思います。
※そのほかのベトナム株式市場の基礎知識は下記の記事で解説しています。
IPOの手続きはかなり面倒でしたww
ここからは興味ある方はいないかもですが(笑)、IPOの手続きがどんな感じだったかシェアしておきます。
- IPOの募集をみて証券会社に問い合わせ
- 証券会社に希望の申込み株数を伝え、申込みフォームを発行してもらう
- 申込みフォームを印刷、署名し証券会社へ郵送
- 申込み株数の購入資金を投資用口座の銀行に出向き送金手続き
- IPOの抽選結果の発表
- 上場予定の会社オフィスに出向き株式手帳を受け取る
- 証券会社へ入庫申請
おおまかに上記の7ステップの流れでした。書類の郵送や購入資金の送金、株の受け取りなどで銀行やDXSのオフィスにまで出向いたりと思っていた以上に手続きは面倒でした💦
ベトナムはわりと頻繁に法令やこういった手続きの運用が変更されるため、あくまで参考情報として捉えていただければと思います。
ただ確実に言えることは、IPOに申し込む場合には上場予定の企業が出しているIPOの申し込みや送金期限などのスケジュールを確認し、それぞれの期日に間に合うよう証券会社との連絡やスケジュール管理を自身でやっていく必要があることは確かです。
2022年以降にIPOを計画している企業
ベトナム株式市場では、中小規模の企業が多いハノイ証券取引所や新興企業が多いUPCOM取引所では、新規上場は毎月のようにある印象ですが、2022年以降にIPOを予定している、名の知れている企業は下記２社があるかと思います。
①バンブー航空✈✈
ベトナムの有名な不動産会社であるFLCグループの子会社であるバンブー航空が、米国での上場とベトナムの新興市場のUPCOMでの上場を予定しているようです。
バンブー航空、来年Q1にUPCOM上場予定で米国でIPOの準備も進めてるよう。米国で上場できれば桁違いの資金調達できそう。ベトナム市場ではティッカコード：BAV、上場価格は1株60,000vnd前後になる見込みのよう。#ベトナム経済https://t.co/RiLsFm2Jv1
— ひっぴー@ベトナム株投資家🇻🇳 (@hippy0902) November 21, 2021
②日本のイオン
先日のベトナムの首相の日本訪問時に、イオン会長と会談された際に、イオンがベトナム株式市場への上場を計画していると報道されていました。
ベトナムのチン首相、日本訪問中ですがイオンやユニクロ運営のファストリ、ENEOSの代表と会談したよう。イオンのベトナム株式市場への上場計画は水産物や衣服の日本向け輸出を促進するためと書かれてました。#ベトナム経済https://t.co/UghkbnShh0
— ひっぴー@ベトナム株投資家🇻🇳 (@hippy0902) November 24, 2021
こちらは実現まで時間がかかりそうですが、今後の動向に注目です。
ベトナム株のIPO申込みは現地証券から可能
ここまでベトナム株のIPOについて書いてきましたが、IPOの申込みはベトナム現地の証券会社から可能です。ただ、外国人の個人投資家でも申込みができるようなIPOの案件は現在はあまり多くなく年に数回あるかないかというレベルです。
※ベトナム現地の証券口座の選び方については、下記のnoteで選び方を解説しています。なお、現地口座はベトナム在住者の方、もしくは日本から本気でベトナム株に投資していきたいという方向けです>>ベトナム現地証券口座の選び方ガイド
日本株のIPOはLINE証券からが便利
日本株の投資をされている方ならIPO投資は大きな値上がり益を狙えるイメージがありますよね。
日本株の場合は最近だとLINE証券を使っていると、LINEのアプリ上でIPOの募集があるときにメッセージで通知してくれるので便利です。
こんな感じでIPOの取り扱いがあった際にお知らせしてくれます。抽選や購入手数料が無料なのもメリットです。また、LINE証券はIPO引受実績のある野村證券と協力しており、野村證券が主幹事になっている銘柄のIPO案内が来るようなので、IPO投資のチャンスが結構ありそうです。
※LINE証券をまだ使ってない方は口座開設すると3000円分の株がもらえるキャンペーンをやっているのでやってみてください。やり方は別記事で解説しています››【今なら3000円分の株が無料】でもらえる！急げえええええ！
まとめ(2022年以降、新規上場が活発になるのを期待)
今回はベトナム株でのIPO投資の失敗をシェアしてみました。IPOの手続きをしてまで、IPO投資をする価値はあるのかというのはベトナム株投資においてはより慎重に考え検討していく必要があることを今回、身を持って実感しました😅
IPO予定の上場企業があった場合、上場初日に大きく株価が上昇する可能性もありますが、上場直後に購入を検討するのが現実的な気もします。
2021年に関しては、ベトナム国内で様々な制限がかけられていた時期もあり、新規上場はあまり多くなかったです。来年以降、よりIPOが活発になることを期待したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます！