成長著しいベトナムの株式や新興国株、利回り投資サービスを解説中

【ベトナム株市場の活性化に】短縮された株式決済期間を解説!!

ベトナム株&新興国投資 基礎知識

ベトナム株投資をしている人 「8月末からベトナム株の取引ルールが新しくなるって聞きました。どんな内容かおしえて!」

こんな疑問に答えます。

この記事を読むと、

  • 株式決済期間とは何か
  • ベトナム株市場の株式決済期間の新ルール
  • 新ルールによるポジティブな影響
  • ベトナム株で短期売買するなら実は損な選択

がわかります。(2分でサクッと読めます)

ベトナム株に中長期で投資をしている人なら知っておいて損はない、短期売買を行う方なら必ず知っておきたい内容です。

株式決済期間とは

2022年8月29日からベトナム株の取引ルールで変更となるのが株式決済期間です。

株式決済期間とは平たく言うと、株式を購入してからその株が自分のものになるまでの期間です。

株式は購入後にすぐ受け取れるわけではなく、前の株主から自分が株主になるまでに一定の期間がかかります。

ベトナム株では銘柄によっては現金配当や株式配当が行われる機会が多くありますが、企業の発表した現金配当の権利確定日に株を購入しても発表された配当金💰は受け取れません。権利確定日の時点ですでに株式を保有している必要があります。

この一定期間が株式決済期間です。

ベトナム株の株式決済期間が短縮に

(ニュース出所:VIET KABU)

2022年8月末から株式決済期間が短縮されます。

株式決済期間の短縮によって以下のプラスの影響が考えられます。

  1. 株式の流動性の増加
  2. ベトナム株市場のランク上昇につながる材料に

Vị chuyên gia này dự đoán thanh khoản sẽ tăng 20-30% tùy vào sự hưng phấn của thị trường, thông tin tích cực xung quanh. (出所:ベトナム経済メディアCAFEF

①KISベトナムという証券会社の予測では、株式の流動性が20〜30%増加、売買が活発になるのではと予測されています。

②また、決済期間の短縮化は国際的なベトナム株市場の評価が高まることにつながり、数年後の国際的なランク向上に向けてプラス材料です。

※なお、2022年現在のベトナム🇻🇳株市場は「フロンティア市場」とされ、発展途上国の中で金融市場が存在しているものの流動性が低いマーケットという低い評価となっているのが現状です。

📢 ベトナム株の国際的なランクや将来の展望などは以下の記事で解説しています。

次の章からは具体的な短縮期間と新ルールを解説します。

インパクト大!?4時間短縮となる新ルールを解説

これまでは、購入した株は3営業日後から売り出すことが可能でしたが、新ルールでは購入した2営業日後の後場(午後)の取引から売り出すことが可能になります。下記が具体例です。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日
これまでのルール A社の株を購入 入庫まだ  取引終了後の15:30 ~16:00に入庫 売り注文が可能に
新ルール(2022年8/29スタート) A社の株を購入 入庫まだ  11:00~11:30に入庫。13:15開始の後場から売り注文が可能

(※表の記載時間はベトナム時間、+2時間すると日本時間)

月曜日に購入した株はこれまでは3営業日後の木曜日から売却に出すことが可能でしたが、新ルールでは水曜日の後場(午後の取引)前に株式が入庫=2営業日後の後場の取引から売却ができます。(月〜木が営業日の場合)

購入した株は2営業日後の後場(午後の取引)から売却できると覚えておけばよいかと思います🙆🏻‍♂️

(情報の参考元:VnExpress 「Stock market settlement to be speeded up by 4 hours」

中長期的に証券株には追い風!?

株式決済期間の短縮で中長期的に好影響となりそうなのがSSI証券やVNダイレクト証券などの証券株です。

なお、証券ブローカー業務を手がける上場株はHOSE(ホーチミン証取)上場株で14社、合計では33社あります。(2022年8月時点)

上記はベトナムの金融、投資のポータルサイト「Vietstock」で証券ブローカー業で絞り込み検索した表です。

こうした同じ業種、業界の銘柄を一覧でみれたりするVietstockの活用方は以下の記事で紹介しています。

ベトナム株で短期売買するなら

私は基本的にはベトナム株は中長期で投資しているため、短期的な売買=投機(ギャンブル)に近い取引はしていません。

ただ、あなたがもしベトナム株で短期トレードを日本の証券でSBI証券、ベトナム現地証券でSSI証券を利用している場合は損をしているかもしれません。

ここからは、ベトナム株で短期売買をするなら知っておきたい損な行動を解説します。

NISAを活用しない場合、SBIやアイザワ証券は損かも

まず、日本の証券会社でベトナム株の取引でSBI証券やアイザワ証券を利用するメリットの一つにNISA(非課税枠)が活用できることがあります。

一方でNISAを活用しない通常の取引で特にネックとなるのが売買手数料かと思います。

2022年8月時点でベトナム株の取り扱いがある日本の証券会社で売買手数料が最安なのは岩井コスモ証券になっています。くわしくは以下の記事で解説しています>>【新常識!?】ベトナム株の個別株投資は岩井コスモ証券がベターな理由を解説

ベトナム在住者は短期売買でSSI証券の利用は実は損

ベトナム

ベトナム在住の方で現地証券会社としては大和証券と提携するSSI証券を利用している方が多いかと思います。

SSI証券の日本語サポート付きの売買手数料は0.25%と日本の証券と比べ大幅に安いのがメリットです。

ただ、ベトナム在住者で「英語サポートでも問題なし」「1円も手数料を損したくない」「短期的な取引回数が多い」場合は複数口座の開設やメインで利用する証券会社の変更を検討する価値があります。

私自身が昨年、複数の証券口座開設を試みてシビアに比較した内容は以下のnoteで解説しています>>後悔しないベトナム現地証券口座の選び方ガイド

※ネット検索にはない一次情報を記載した情報のため、上記noteは有料とさせて頂いています🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️

まとめ

8月末から変更となるベトナム株の新しい取引のルール、株式決済期間の短縮について解説しました。

  • 従来は3営業日後👉2022年8月29日から購入した2営業日後の後場から売却可能

が新しいルールです。

最後までお読み頂きありがとうございます。では!