【ベトナム株】高配当株の罠と仕込みたい銘柄4選【2024年最新】
高配当のベトナム株に投資したい人 「ベトナム株で配当利回りが高い銘柄に投資したいけど、調べ方や注意点をおしえて」
こんな疑問に答えます。(記事更新日:2024年3月2日)
高配当のベトナム株へ投資したいと思っていませんか?
ただ、配当利回りの高い企業の探し方や企業選定の参考になる情報って中々ないですよね。
本記事を読めば配当利回りの高いベトナム株をサクッと探す方法がわかります。加えて、高配当のベトナム株投資に潜む罠も理解できますよ。
高配当ベトナム株へ投資する前に投資判断の質をグッと上げてよりよい投資につなげましょう。
この記事を読むと、
- 配当利回りの高いベトナム株銘柄💹の探し方や過去の配当実績の調べ方
- 利回りの高さだけでベトナム株投資をする危険性
- 【2024年最新】高配当ベトナム株の具体的な銘柄
- 高配当ベトナム株へ投資する前に知っておきたい注意点や投資の罠
がわかります。
【ベトナム株】高配当、配当利回り上位銘柄はひと目でわかる
まずは配当利回りが高い銘柄の調べ方を紹介します。
ベトナム株で配当利回りの高い銘柄のランキングは「TradingView」という幅広い金融商品の値動きを配信しているサイトからひと目で確認できます。
「TradingView」ではベトナム株も検索窓から銘柄コードを入力すると各銘柄の情報がみれます。
そして下記の画像のように「配当利回り」を選択すると利回りの高い高配当のベトナム株のランキングが出てきます。
このランキングはその時点の株価と直近の配当額に対して利回りが高い順番が出てくるものなので、参考程度にみておくのが賢明です。
なお、配当利回りが高い銘柄という理由だけで投資するのはリスクの高い投資行動です。(※配当利回りにとらわれて陥る具体的な失敗例は後述)
✅ 最新の高配当ベトナム株のランキングを確認したい方は以下リンクよりチェックできます。「現在値」は現在の株価で株価比の配当利回りが出てきます
Trading View 高配当利回りのベトナム株
【ベトナム株】高配当銘柄の配当実績の調べ方
「TradingView」では配当利回りが高い銘柄のランキングをチェックできることを先述しました。
次に、気になった銘柄の直近〜過去数年の配当実績を確認したいときに役立つのが「VietStock」というベトナム株のポータルサイトです。
- サイトからティッカーコードを検索
- 各銘柄の情報ページに飛ぶ
- 「Dividend,Bonus and Additional issue」という欄をみる
と直近の配当予定や過去数年の配当実績が確認できます。
気になった銘柄の配当実績を調べたいときに活用しましょう。
✅「Vietstock」の活用法は下記の別記事で解説しています。日本語対応していないのがデメリットですが、ベトナムの個別株の情報収集には欠かせないサイトです>>個別株やベトナム株市場のリサーチに最適!「Vietstock」活用ガイド
【ベトナム株】高配当株投資の罠
配当利回りがベトナム株の調べ方と、過去数年の配当実績の調べ方を先述しました。
ここからは具体的な高配当銘柄を紹介する前にベトナム株において配当の高さだけで企業を選ぶ危険性を具体例を挙げつつ解説します。
↑↑上記は先述した方法で2021年9月頃に調べた、配当利回りの高いベトナム株のランキングです。
当時のランキング1位はPPC(ファーライ火力発電)で配当利回りは約25%と驚くべき水準でした。
ファーライ火力発電はベトナム北部で大規模な火力発電所を運営する企業。
そしてファーライ火力発電は2020〜2021年頃、日本のベトナム株投資家の間でも高配当を受け取れる銘柄として名の知れた銘柄でした。
また、ベトナムは経済成長に伴い毎年、電力消費量が増えていく中で電力不足が課題となっていることも投資を後押しする要因となっていたと考えられます。
ただ、その後の株価推移をみてみると👇
↑↑PPCの直近5年の株価推移(出所:Trading View)
ご覧のように2020年〜2021年頃、一時は株価が1株3万vndに迫る水準でしたが2022年頃から株価が急落し2023年11月末時点では1株14000vndに。
株価下落の主な要因としては、
- 石炭価格の上昇で発電コストが上昇し利益を圧迫
- コロナ後の2021年〜2022年頃は電力需要が低迷
などが挙げられます。
配当利回りが高かった2020〜2021年頃に投資していたら20%を超える配当は受け取れていたものの、2023年現在も保有していたら大きな含み損を抱えていた結果に。
✅ ファーライ火力発電の現状や今後の見通しについては別記事で解説しています>>【高配当ベトナム株の凋落】ファーライ火力発電の現状と今後の見通し
【ベトナム株】おすすめの高配当銘柄4選
ここからは筆者がピックアップした高配当のベトナム株を4銘柄紹介します。
- ビンミンプラスチック(BMP)
- ノイバイ貨物サービス(NCT)
- タンカンロジスティクス(TCL)
- サオタ食品(FMC)
高配当のベトナム株銘柄を知るきっかけとして活用して頂き、気になる銘柄があればご自身で深掘りしてみてください。
📚いずれの銘柄もベトナム株式市場では大企業が上場し高い会計基準をクリアしているホーチミン証券取引所(HOSE)の上場銘柄。またSBI証券やアイザワ証券で売買可能です。
※企業名(銘柄コード)で表記。配当利回りは2024年3月1日時点の株価と直近1年の配当実績を基準に算出したもの。
① ビンミンプラスチック (BMP) / 配当利回り10.2%
ベトナム国内のプラスチック製品最大手のメーカー。
主にプラスチックパイプや管継手を製造、販売。プラスチック製品に加え、配管システムの取付、及び内装サービスの提供も。下の写真のような商品です。
※同社HPより
こうしたプラスチックバイプ製品などはインフラ開発が続くベトナムでは高い需要が続くことが予想されます。高配当に加え中長期にわたる成長も期待できる企業です。
②ノイバイ貨物サービス (NCT) / 配当利回り8.8%
NCT、ノイバイ貨物サービスは首都ハノイにある「ノイバイ国際空港」の貨物取扱業務を手がける航空物流会社。
ベトナムの国営航空会社、ベトナム航空(銘柄コードHVN)が2005年に子会社として設立。
ベトナム北部でスマホ生産を行う韓国サムスンがNCTの主要顧客、同社のための専用倉庫も所有。
今後もベトナムの航空物流マーケットは先述した対外輸出の成長に比例して伸びていくことが予想され、高配当と長期成長が期待できる企業。
なお、南部ホーチミン国際空港の貨物ターミナルの運営を手がける上場企業はSCS(サイゴン貨物サービス)両社を比較して投資判断するのがおすすめ。
③ タンカンロジスティクス (TCL) / 配当利回り5.7%
ベトナム南部で物流ビジネスを手がける港湾サービス会社。
サプライチェーン向け貨物輸送やコンテナ荷役が主要事業。(写真はイメージ)
ベトナムで最大のコンテナターミナルを運営するオペレーターでもあり、1989年に設立された「サイゴンニューポート」と呼ばれる軍事系企業の子会社です。
ベトナムは対外輸出が年々伸び続けており、2020年にはベトナムとEU間の関税引き下げる協定(EVFTA)が発効するなど、外国との貿易が今後も増加していくことが見込まれています。
こうした物流関連銘柄は長期投資に向いていると考えられます。
④ サオタ食品(FMC)/ 配当利回り4.1%
サオタ食品はベトナム南部のメコンデルタ地方でエビの養殖場を加工工場を展開する企業。
加工した冷凍エビなどを欧米、日本、韓国などへ輸出するベトナム最大のエビ🍤の輸出企業です。
配当利回りは先述した3つの企業には劣りますが、毎年、一定額の安定した配当を出しています。
また、日本向けなど消費者が高い水準を求める地域へのエビ輸出に強みを持っており、今後も世界各国へエビの輸出量が伸びていくことが期待される企業です。
✅日本🇯🇵向けのエビ🍤輸出に強みを持つサオタ食品については以下の別記事でくわしく紹介しています >>【ベトナム株】サオタ食品を徹底解説【日本向けエビ輸出が強み】
【ベトナム株】高配当投資のよくある質問と注意点3つ
ここからは実際に高配当のベトナム株式へ投資をする前に知っておきたい基礎知識、注意点を3つ解説します。
- 高配当ベトナム株はNISA枠で買付できるのか。
- 手数料で損しないために必要な買付額
- 危険度の高い銘柄の確認方法
それぞれ解説します。
① 高配当ベトナム株はNISA(非課税)枠で買付できる?
結論、NISA枠を活用してベトナム株の買付ができます。
(画像出所:SBI証券)
上記はベトナム個別株の取引ができるSBI証券のベトナム株取引の説明ページから抜粋したものです。ご覧のようにNISA投資可能枠で買付できると記載があります。
※ただし、NISA対象銘柄という表示が出てくるものに限られます。投資したい銘柄がNISA対象かどうかは取引前に確認しましょう。
② 手数料で損しないためには1度に30万円以上の買付が必要
日本の証券でベトナムの個別株の取引ができるSBI証券、アイザワ証券ともに手数料がネックとなり短期投資に向かないことは多くの投資家がすでにご存知かと思います。
加えて、高配当のベトナム株などへ長期投資する際に注意したいのが各社の設定する「最低手数料」です。
ご覧のようにSBI証券ならば売買時、アイザワ証券では買付時に一定の最低手数料がかかります。
大まかな目安として手数料で損をしないため一度に30万円以上の買付が必要であることを把握しておきましょう。
✅ベトナム株の売買でかかる手数料の詳細は別記事で解説しています >>手数料の高いベトナム株投資のデメリットと損をしない始め方を解説
③ 危険度の高い銘柄の確認方法
高配当のベトナム株に限らず、ベトナムの個別銘柄には危険度の高い銘柄が存在します。
個別株の選定時にはまず取引所が指定する以下の銘柄は避けた方が賢明です。
- 警告措置銘柄:赤字が続いていたり、経営が悪化している企業
- 監視措置銘柄:経営陣が不祥事を起こすなどコンプライアンスに問題のある企業
✅取引所が警告を発している銘柄の確認方法やベトナム株投資のリスクなどは以下の別記事で解説しています >>ベトナム株は危険?ベトナム投資のリスクを下げる方法
ベトナム株で配当金生活(FIRE)を夢見るのはおすすめしない理由
検索エンジンやSNS上ではベトナム株投資でFIREを夢見る方を時々みかけます。
確かに日本株や米国株では中々ない配当利回り10%を超える銘柄もベトナム株には少なくなく、そうした銘柄を保有していれば安定した配当金が長期的に得られると考えるのも無理はありません。
ただ、先述したPPC(ファーライ火力発電)のように一時は20%を超える配当を出している銘柄であっても株価が下がり、結果的に損をしてしまうケースも考えられます。
また、2023年時点ではベトナムの通貨は米ドルと同じく日本円に比べて価値が高い状況(円安ドン高)になっていますが今後、円高局面へ揺り戻しがある可能性も否定できず、日本円で受け取る配当金が想定を下回ることも十分あり得るでしょう。
まとめ(高配当株はベトナム株投資の魅力の一つ)
知る人ぞ知るベトナム株投資の魅力の一つでもある、高配当ベトナム株について網羅的に解説してきました。
記事内でも解説しましたが、配当利回りの高さだけをみて投資をすることには危険性も伴います。
企業のビジネスモデルや今後の見通し、中長期の世の中の潮流なども考慮に入れて高配当ベトナム株への投資先を選んでみてください。
本記事が高配当のベトナム株投資をする一助になれば幸いです。
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先述したベトナム株の高配当銘柄への投資は手数料で損をしないためには1度に最低30万円以上の投資資金が必要ですが、こちらは最小1万円から高利回りの投資が可能。投資ポートフォリオの1つの選択肢にしておくのが吉。
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✅ヤマワケエステートの特徴や始め方は別記事で解説中 >>ヤマワケエステートは怪しい?【早速10万円投資した投資家が解説】
最後までお読みいただきありがとうございます。ではでは!