【ベトナム株】外国人保有比率や外国人枠の空き状況の確認方法を解説

ベトナム株投資を始めた人 「ベトナム株の銘柄の中には外国人が購入するのが難しい銘柄があるって聞いたんだけど、それはどうして??外国人枠についておしえて」
こんな疑問に答えます。
ベトナムの個別株へ投資をするにあたりまず知っておきたいのが、外国人枠、外国人保有比率の存在です。
ベトナムの証券市場では外国人の投資家に対して個別の銘柄や業種により保有制限が設けられています。
つまり、その会社の株式のうち外国人投資家が買える数量、枠が決まっていて、外国人枠に空きのない銘柄は空きが出ない限り買いたくても買えないということになります。
この記事では
- 通常、外国人枠はどのぐらいの比率になっているのか
- 外国人枠の空き状況の確認方法
について解説しています。(この記事は2分で読めます)
大半の銘柄の外国人投資家の保有率の上限は49%
上場株の場合、外国人の保有率の上限は基本的に49%の銘柄が大半で、後述する銀行株をのぞく一般企業の上限は49%という認識を持っておきましょう。
銀行株の上限は30%

銀行株の保有上限は30%と定められています。
ただし、注意が必要なのは上限が30%と定められているのであって、銀行によって上限比率は異なります。

出典:https://finance.vietstock.vn/
例えば、HDバンクの場合、2020年10月にSSC(国家証券委員会)の承認を受け、外国人の保有制限比率を21.5%と改定しています。
ほかの多くの銀行株も上限の30%ではなく、20%~30%の範囲に定めている企業が多いです。
上限を撤廃し外国人枠のない企業も!

ベトナムの法律上では、2015年9月に銀行を除いた主な企業の外国人保有制限が撤廃されています。
しかし、いまだ多くの企業は法令変更前と変わらない制限が残っているのが現状です。
ただ、株主総会で制限撤廃を決め、49%以上の保有を認めている企業もあります。
例えば、果物の加工や輸出を手がけるナフーズ(NAF)という会社は2019年11月に外国人による出資制限を撤廃しています。

出典:VIETKABU
ナフーズのように上限を100%まで引き上げる企業は少ないです。
ただ、上限を49%から引き上げる企業は2015年以降、徐々に増えてきています。
ほかには乳業大手のビナミルク、証券大手のSSI証券などが上限を100%まで引き上げています。
外国人枠の空き状況を確認するには

外国人枠の空き状況を確認するには、ベトナム現地の大手証券会社であるSSI証券の価格ボードから確認するのがカンタンです。
SSI証券の銘柄ボードにアクセス→ティッカーコードを検索欄から打ち込む→一番右側にある「Room」をチェックするとその時点での空き状況が確認できます。

上のスクショの右側、赤線で囲んでいる部分が外国人が購入可能な株数が書いてある部分です。
SSIの価格ボードは誰でもアクセス可能です。外国人枠の空き状況を確認したいときに活用するのがおすすめです。>>SSI証券の価格ボード
今後、各企業ごとに制限緩和の流れが続く見込み

4つの銀行🏦以外は30→49%へ引き上げ予定
30%が上限の銀行株も政府が大半の株式を保有するBIDV/Vietcombank/Agribank/Vietinbankの4行を除いた他の銀行株の上限を今後5年以内に30%→49%へ引き上げる方針を発表しています。
(英文での参照記事)
今後は銀行株以外でも投資を呼び込むために制限撤廃や上限を49%以上に引き上げる企業が出てくることが予想されます。
外国人枠が埋まっている銘柄はETFや投資信託からの投資が選択肢に

外国人枠の空き状況は日々の取引によって変動します。
数多くの銀行株やIT大手のFPT情報通信(FPT)、エアコンや空調機の製造などを手がけるリー冷蔵電気工業(REE)といった人気株は機関投資家や個人投資家からの人気が高く、外国人枠に空きが出ることがめったにないのが現状です。
そうした銘柄へ投資をする場合、相場を見張っておき、既存の外国人保有者が売り出して空きが出るのを待ち、すぐ買い注文を出すという方法しかありません。
ただ、空きが出たとしても機関投資家が先に買い注文を出しているケースが大半のため、個人投資家にとってはあまり現実的な選択肢ではないかと思います。
ほかの選択肢として、そうした銘柄が組入れられた投資信託やETFから間接的に投資する方法があります。
下記2つの記事でそうした投資信託やETFを紹介しています。
気になる銘柄はまず、購入可否を確認するのが吉

ベトナム株投資の個別株へ投資を検討する際は外国人保有枠、保有制限があることを念頭におきましょう。
気になった銘柄があればまず、外国人枠の空き状況を確認するのが吉です。
ベトナム株の情報収集に役立つサイトは別記事で解説しています>>ベトナム株、ベトナム経済の情報収集に役立つおすすめサイト7選
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最後までお読みいただきありがとうございます。ではでは!