成長著しいベトナムの株式や新興国株、利回り投資サービスを解説中

まず知っておきたいベトナム株の取引時間、注文方法、売買単位、値幅制限を解説

ベトナム株&新興国投資 基礎知識

この記事では、ベトナム株の取引をはじめるときにまず最初に知っておきたい【取引時間、休場日、取引できる売買単位、2種類ある株の注文方法、一日あたりの株価の変動の幅(値幅制限)についてそれぞれ解説】していきます。

この記事を読むことでベトナム株投資をするにあたって最初に知っておきたい基礎知識が得られます!

取引時間

時間イメージ

ベトナムの証券市場の取引時間は2部制で、前場と後場に分かれています。

  1. 前場:日本時間午前11時〜午後1時30分 (ベトナム時間午前9時~11時30分)
  2. 後場:日本時間午後3時~午後5時 (ベトナム時間午後1時~午後3時)

なお、日本の証券会社でリアルタイムで取引ができるのはアイザワ証券のみです。SBI証券や岩井コスモ証券では取引開始前にあらかじめ注文を出す必要があります。

下記の記事でベトナム株の取引ができる日本の証券会社を比較、解説しています>>日本からベトナム株へ投資できる証券会社を徹底比較

個人的にはベトナム株はベトナム経済の成長にある程度は連動し上昇していくと思っているので、少なくとも1年以上の中長期投資を推奨します。リアルタイム取引は数日~数週間で短期売買がしたい方を除けばそこまで必要性は高くないかと思います。

休場日はいつ?

ベトナム株の取引が休みとなるのは毎週土日になります。土日に加えて下記の祝日も休場になります。

  1. ベトナム国内の祝日となる毎年1月1日の元旦
  2. 旧暦3月10日=2022年の場合新暦4月10日(毎年日付が変わる)
  3. 4月30日の南部解放記念日
  4. 5月1日のメーデー(労働者の日)
  5. ベトナムの建国記念日の9月2日
  6. 毎年1月下旬~2月中旬頃に迎える旧正月(4~5日間連続で休場日に)

上記が休場日になります。祝日が土日にあたる場合、その前後の日が休場日になることが多いです。

特に毎年1月下旬~2月中旬頃に迎えるベトナムでの旧正月期間は約1週間休みになると知っておいたほうが良いです。土日を除き毎年10日前後の休場日があります。

注文方法は2種類

ベトナム株の注文方法は価格を指定する指値注文と成行き注文の2種類あります。

①指値注文

指値注文は買いたい銘柄の具体的な価格を指定して注文する方法です。基本的にそのときの全体の売買注文の中から高い価格の買い注文と安い価格の売り注文が優先され売買が成立していきます。

②成行き注文(ATO/ATC)

価格を指定する指値注文よりATO/ATCの注文が優先されます。確実にその日に株の売買をしたい場合にこの注文方法を使うといいでしょう。この注文方法は日本でいう成り行き注文とだいたい同じです。それぞれ下記時間の前に注文する必要があります。

  • ATO(At the Opening):市場オープン後 (日本時間午前11:00~11:15)
  • ATC(At the Closing):市場クローズ前  (日本時間午後4:30~4:45)

ただし、ATO/ATCでの注文でも売買量がマッチしない場合や外国人の枠の制限なども絡んで100%約定するわけではないことは理解しておきましょう。

ATO/ATCでの注文が可能なベトナム現地の証券会社を利用するメリット、デメリットなどは下記のnote記事で解説しています>>ベトナム現地証券口座の選び方ガイド

売買単位は100株単位

単位のイメージ画像

ベトナム株の売買単位は100株単位での売買となります。

  1. 大型株が主に上場しているホーチミン証券取引所
  2. 中小型株が主に上場しているハノイ証券取引所
  3. 未上場公開株の取引ができるUPCOM

3つの取引所いずれも100株単位での売買が可能です。

2020年12月まではホーチミン証券取引所の銘柄は10株単位での売買が可能でしたが、2020年の後半からベトナム国内で投資人口が急増した影響で証券システムの対応キャパを超えシステム停止、取引時間であっても売買がストップするといったトラブルがよく起きていました。

そうした背景があり2021年1月より売買単位が10→100株単位に引き上げられています。当時の日本語でのニュース記事はコチラから

ストップ高やストップ安、一日の値幅は?

値幅制限の一覧表

一日での値動きの制限は上の表の通りです。上場初日のみというのは新規上場した銘柄の初日の取引のみの適用なのであまり気にしなくてよいかと思います。

ベトナム株をはじめた当初は、比較的、日本語、英語での情報が入手しやすい大型株のあるホーチミン証券取引所の銘柄から取引をはじめてみる方が大半だと思いますし、そのほうが個人的にもおすすめです。

そのため最初のうちは、株価の一日の値動きは前日の終値からホーチミン証券の値幅制限であるプラスマイナス7%の幅で変動があると理解しておくので十分だと思います。

価格を指定し株の注文を出すときは、値幅制限の中で注文する必要があることは知っておいたほうがよいです。

配当権利落ち日の値動きは注意が必要

ほかに株価の値動きで知っておきたいのが現金配当や株式配当の権利落ち日(配当の受け取りの権利が確定する日)の値動きは通常と変わってくるところです。

わたし自身、TCL(タンカンロジスティクス)という物流がメイン事業の株式を保有しているのですが、TCLが現金配当を出すことを発表したあと、その配当の権利落ち日(2021年7月15日)に株価がガクッと下がったのにビックリしました!!

配当や無償増資、有償増資などの権利落ち日当日の株価は、前日の株価の終値から配当額や増資額等に基づいて前日の終値から下方修正された額が基準の額となります。

現金配当の場合はその配当額が前日の株価の終値から差し引きされた株価がその日の基準値となることは知っておいたほうが良いかもしれません。

まとめ(まずは基礎知識をおさえておこう)

ベトナム株の売買をはじめるにあたり最初に知っておきたいベーシックな事項をまとめてきました。この記事がこれからベトナム株投資を始める方の役に立つことがあれば幸いです。

個別株を投資するにあたり知っておきたい外国人投資家の保有制限については下記の記事で解説しています>>外国人保有比率や外国人枠の空き状況の確認方法を解説

最後までお読みいただきありがとうございました。ではでは!