【学びがたくさん】金持ちトレーダーと新米トレーダーの対話本が面白い!
こんにちは、ひっぴーです。今回は、スティーブバーンズさんという米国で著名な投資家の方が書かれた2冊の投資本が読んでよかったので紹介していきます。
この方は一般の投資家ですが、「12年の投資経験や150冊以上の投資の書籍を読んだ中で自分が投資をはじめた時にこんな本があればよかった」と思う本を書き上げたそうです。
2冊の本では、株式投資で成功するための原理原則を、投資家心理やリスクマネジメント、優れた投資をするためのヒントといったことをメインに解説されています。
新米トレーダーと金持ちトレーダーの対話形式になっていて読みやすく、一つの教訓につき5分ほどで読めました。目次をみて気になった所から読むのもよさそうな本です。
1冊目の『ニュートレーダー×リッチトレーダー株式投資の極上心得』では取引手法などの基本的な事柄、続編の『ニュートレーダー×リッチトレーダー完全プラス期待システム』では、精神管理術や優れた投資手法を作るためのヒント、資金のリスク管理法などが教訓として書かれています。
ここからは読んだ中で特に印象に残って学びになった部分を自分の過去の失敗談も交えて紹介していきます💦 気になる方は続きをどうぞ!
学ぶことをやめない
新米トレーダーは学ぶことをやめて失敗する。金持ちトレーダーは市場について学ぶことをやめない。前編『株式投資の極上心得』より引用
「どれだけ経験を積んだとしても株式市場を完全に理解するといったことはない」と本書では述べられていました。たまたま相場がよい状況で含み益が増えたり、大きな利益が上げられたとしても常に謙虚さを失わず、自分自身や市場やリスクについて学ぶことをやめないのが大切というのを再認識できました。
日誌をつける
取引日誌をつけておくことだ。取引を始める前と後にそれぞれ書くんだよ。自分の取引システムとプランに従って適切なタイミングで売り買いしようとした時に、自分の能力に問題を感じたら全てを記録しておくんだ。前編『株式投資の極上心得』より引用
本書の中でお勧めされてたのが取引日誌をつけておくことです。記録しておくこととしては、売買したときの気分や目標としたこと、売買した際のチャートなどをメモしておくといいそうです。このアドバイスは短期トレーダー向けかと思います。
ただ長期投資の場合でも、買う前にその銘柄がどうなったら売るのか、あるいはずっと持ち続ける方針で買うのかといったことを明確にしたうえで投資を始めるのが、感情や欲に左右されないためにも必要なことだと感じました。
その場の思いつきで取引をしない
○良い取引は完璧なる自信のもとに特定の取引手法に従って行われる。 ✕悪い取引はその場の思いつきで行われる 続編『完全プラス期待システム』より引用
悪い取引はその場の思いつきで行われるというのは耳が痛い話でした😅 私も投資を始めた1年目は取引時間に、「この銘柄は思ったより株価が上がっているから売っておこうかな」というようにその場で判断して売買をしてしまったことが何度かありました。
今は前もって取引の方針を決めています。当時の自分は目先のお金へ執着していたかもなーと思いました。また、長期投資と頭では思いながらもそれをきちんと実行することができていなかったので、株式市場が閉じている間に方針を決めておくのは大事だなと改めて思いました。
振り返るべきは利益ではなくスキルの変化
また、投資の経験が浅いときは目先の利益の変化で一喜一憂してしまいがちだったりしますよね。。ただ、「今年は運用益が〇〇%増えた」といった投資の成果は純粋に投資を始めたタイミングがよかっただけかもしれないですし、運の要素がかなり大きいものだと思います。
従って、定期的に自分に問うべきなのは運用益がどれぐらい増えたのかではなく、例えば、「自分が設定した規律を守れたのか」「ストレスコントロール、リスクマネジメントといった運用スキルは以前に比べて向上しているのか」といったスキルが向上したのかどうかを振り返っていくのがよいのかと思いました。
運用益の増減に一喜一憂したくなるのが人間心理ですが、自分の運用スキルや経験値をコツコツ積み重ねていくことのみに集中することが長期的にうまくいく可能性が高いと信じてやっていこうと思えました。
取引前にどれだけリスクをとるか決めておく
○良い取引は全投資資金のうち1%しかリスクを負わない。 ✕悪い取引はリスク量の設定がない 続編『完全プラス期待システム』より引用
株を買う前にまず最初に考えるべきは、その取引でどれだけ損を出してもよいのかを決めておくこと、すなわちリスク量を設定することだそうです。
どれぐらい儲かるかとかを考えるのではなく、その取引で何%までの損を許容するのかを決めたうえで投資を始めることが何よりも重要と自分は理解しました。
これは積極的に売り買いをする短期投資ではもちろん、長期投資の場合でも共通して大事になってくることだと思います。一度出した損をその後の取引で取り戻すのが難しいことは本の中でも具体的な数字を出して紹介されていました。
10%失ったら11%のリターン、20%失ったら25%のリターンを上げなければ元に戻らない。…….75%失ったら300%のリターンってことじゃない!続編『完全プラス期待システム』より引用
損を出したら元手が減るので、元の資金量に戻そうとすると上記のようなリターンを出す必要があります。
100万円投資して50%減った場合、50万円になりますよね。その50万円を100万円に戻そうとすると2倍にする必要があります。つまり50%の損失を出したら元の資金にするには100%のリターンが必要です。当たり前の事実ではありますが、損失を取り返す大変さを再認識できました。
リスクマネージメントこそが最優先の課題で、そうすることで利益が確保できることになる。リスクマネージメントこそが投資の世界で生き残るため、そして長期的に利益を生み出すための聖杯なんだ。続編『完全プラス期待システム』より引用
先述してきたように、「100万円投資するときに許容する損失額は1%の1万円まで」といったように許容する損失を前もって設定することが大切だそうです。そうすることで損失が起きても首が絞まることなく、かつ大きく株価が伸びた場合は大きな利益を生むような投資状況を作るというのが本当に重要だなと感じました。
1冊目は初心者、2冊目は中級者向け
以上、2冊の本の中で特に学びになった部分を紹介してきました。
1冊目はどちらかというと初心者向け、2冊目の完全プラス~の方は中級者向けという感じでした。2冊とも読んでよかったですが、1冊目では投資で大切なポイントや心得が、2冊目ではメンタルの管理法や具体的な短期トレードの手法などが学べました。
投資の学びを深めたい方はぜひ本も読んでみてください!
Kindle Unlimitedでも読めます。
ちなみに、紹介してきた2冊とも2021年12月現在、月額980円で電子書籍が読み放題のサービス「Kindle Unlimited」の対象本になっています。(※読み放題で読める対象本は定期的に入れ替わっています)
私は読み放題を使っているので、紹介した2冊の本もたまたま投資ジャンルで対象本になっていたので読んでみたら、かなり学びがあってラッキーでした!
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