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ベトナム現地証券から投資できるETFを解説

ベトナム株&新興国投資 現地ベトナムから投資

こんにちは。ひっぴーです!

今回はベトナムの現地証券会社の投資口座から買うことができるETF(上場投資信託)について紹介したいと思います。

この記事はSSI証券やVNダイレクト証券などの【ベトナム現地の証券会社から投資している方向け】の記事です。

日本の証券会社からベトナム株の主要銘柄へ幅広く投資できる投資信託は別記事で紹介しています››ベトナム株投資の第一歩に!ベトナム企業へ幅広く投資できる投資信託を紹介

※ベトナム現地の証券会社の選び方やメリット、デメリットなどはnoteでくわしく解説しています››ベトナム現地証券会社の選び方ガイド

「ベトナム株への投資に興味はあるけど、個別の企業はあまりよく知らないし、調べるのも大変そう、だけど長期的なベトナムの経済成長でベトナムの主要企業の収益が伸びていくだろうから、そういった企業へ幅広く投資しておきたいなー」と思っている方が読んでいただくと参考になる部分もあるかと思います(^^)

投資信託とETFのちがいをおさらい

ETF取引イメージ

投資信託とETFの一番のちがいは「株式市場に上場しているか、していないか」です。ETFは株式市場に上場していて個別株と同じように売買が可能です。

取引価格も個別株への投資と同じくマーケットの取引時間に変動します。そのためETFは上場投資信託とも呼ばれます。

ここからはベトナムの証券取引所で売買ができるETFの中から筆者が気になっていて、売買数量も多く流動性リスクの低いETFを3つ紹介していきます。

①トップ30銘柄へ投資できるVN30ETF

ベトナム イメージ

VN30 ETFはベトナム株式市場の上位30銘柄でポートフォリオを組んでいるETFとなり、2014年頃から取引を開始しているベトナム初の国産ETFです。

銀行、証券、メーカー、不動産、電力、インフラ、食品、航空会社といったベトナムを代表する30銘柄で構成されています。30銘柄のリストはコチラから

ベトナム株への投資をこれからはじめる方、個別企業の情報は詳しくないけど長期的なベトナム経済の成長に伴い主要企業が成長していくだろうからその恩恵を受けたいと考えている方にはこのETFは投資先の選択肢の一つになるのではと思います。

ティッカーコードは「E1VFVN30」/ 最新の価格やチャートはコチラから

②投資先を絞り込むならダイヤモンドETF

VNダイヤモンドETFはベトナム・ホーチミンに拠点を置くイギリス系の投資運用会社のドラゴンキャピタルが運用しています。

以前にベトナム国内で最優秀運用会社に選ばれるなど、高い運用成績を残していることで知られています。(2014年当時のニュースはコチラから)

主な組入銘柄

トップ10銘柄

参照元のETF運用会社のページはコチラから

IT大手のFPT、携帯や家電最大手で食品スーパー等も運営している小売大手のMWG、宝飾品の製造、販売を手がけるPNJの3銘柄への投資割合が多くなっています。

3社それぞれ投資しようとすると外国人枠が埋まっていることが多く各企業へ投資が難しいため、そういった面でこのETFに投資するメリットがあるかと思います。

1つ目に紹介したVN30ETFと同じ運営会社のドラゴンキャピタルがVN30と差別化するため独自の基準で投資先を選んでいるため、投資先やその配分がやや絞り込まれています。

先に紹介した3つの企業のほかには銀行、不動産、物流のビジネスを手がける企業が組み込まれており、そういったセクターへの投資に関心がある方にとっては有力な選択肢の一つになるかと思います。

ティッカーコードは「FUEVFVND」/ 最新の価格やチャートはコチラから

③金融セクターに特化したVNFIN LEAD

金融セクター

ベトナム現地の大手証券のSSIが運用をしているAM VNFIN LEAD ETF(ティッカーコード:FUESSVFL)は、銀行株、証券株、保険株などの金融セクターの有望な企業をファンド化したETFになります。銀行、証券株が多くを占めています。

主な組入銘柄

組入銘柄リスト

このETFの構成銘柄は、14の銘柄から構成されています。VPバンク(VPB)、軍隊銀行(MBB)、TCB(テクコムバンク)、STB(サコムバンク)といったベトナムの大手銀行が占める割合が高くなっています。

いずれも個別に株を購入しようとすると外国人枠の空き状況によっては投資が難しいため、そういった所でもこのETFに投資するメリットがあるかと思います。

※2021年7月現在のデータ。定期的に組入銘柄やその比率は見直されます。※引用元の公式資料(PDF)はコチラから(リンク先はベトナム語)

2021年の年初来6ヶ月で高パフォーマンスを記録

また、こちらのファンドはほかの主なETFと比べたら、2021年に入ってから銀行株が大きく伸びている背景もありパフォーマンスが優れているようです。(参照元の分析記事はコチラから(リンク先はベトナム語))

  • 2021年の年初(1/5)の終値:14,150 vnd ⇒ 7/16時点の終値:21,150 vnd

実際のところ、7月現在、年初来の比較では約50%上昇してました!この上昇幅が続くとは思えませんが、銀行と証券株は今後も成長の余地がありそれに伴いこのETFも伸びていくと考えています。

  • 銀行株=2021年現在も地方を中心に銀行口座を持たない方が多いため、今後ベトナム国民の大半が銀行口座を持つようになり銀行収益が伸びていく。
  • 証券株=ベトナムでは2020年以降に証券口座を開いて株式投資を始める方が急増しています。投資人口が増えるにつれ今後も証券会社の収益向上が見込まれる。

わたし自身、銀行株へ投資したいと考えていたのですが個別の銀行株にはそれぞれ外国人枠に空きがない銘柄もあり、そもそも投資ができなかったりします。

また、各銀行の特色や今後の見込みの判断が難しいと感じていたのでこのETFを100株購入しました。今後、長期積み立て枠として定期購入していこうと思っています。

ティッカーコードは「FUESSVFL」/ 最新の価格やチャートはコチラから

まとめ

いかがでしたでしょうか。ベトナム株の投資をはじめたいけど、個別企業の事はわからないしリサーチする時間もないけど投資をはじめてみたいという方にはETFへの投資がおすすめです。

こちらの記事で参考になる部分があれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました!