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【ベトナム株】2017年以降の暴落、急落を振り返る【5年で2度発生】

ベトナム株&新興国投資 投資のヒント

この記事では、2017年以降にベトナム株式市場が暴落した出来事を振り返っています。

その当時に暴落、急落した理由や株価の下落幅を紹介しています。

今後も暴落、急落が起きることをあらかじめ想定していると、資金やリスク管理をする上で役立つかと思います。

2017年以降の約5年で大幅に下落したのは2度ありました。

この記事を読むと、

  • 2018年4月:ベトナム株市場の乱高下の背景にあったもの
  • 2020年3月:コロナショックによるベトナム株市場の値動き

がわかります。

当時の急落、暴落の要因や今後起こりうる危機に備え過去を知っておきたい方は続きをどうぞ!

①2018年4月:急上昇のあと急降下

VNインデックス5年チャート当記事のチャート出典:Trading View

2017年以降のここ5年で市場全体が大幅に下落、暴落した機会は2度あります。

1度目が2018年の4月頃、それまでじわじわ急上昇していた株価がガクッと下がっています。

4月上旬、ベトナム財務省は、自動車や不動産に対して新たな課税案を提出しました。これが、上昇が続いていた『ベトナム株式』において、利益確定売りの一つのきっかけになったと見られ、株価は下落に転じました。引用元:三井住友DSアセットマネジメント

当時のニュースによると、株価下落の要因は自動車や不動産に対しての課税案が出たことが大きかったようです。

さらに当時は大手商業銀行のテクコムバンク、不動産デベロッパーのビンホームズといった大型IPO(新規上場)が控えていたための換金売りが下落に拍車をかけたみたいです。

テクコムバンクのIPOの競争倍率は10倍以上の人気だったとか💦

②2020年3月:コロナショックで暴落

VNインデックス5年チャート

ここ5年で一番の暴落は2020年3月頃です。コロナショックによる混乱によりVNインデックスは900ポイント台から一時は649ポイントまで急落しました。

600ポイント台まで急落した後、ベトナム政府によるロックダウン(外出制限)によるコロナの封じ込め策が市場にポジティブに捉えられ、徐々に回復していきました。

当時の大型株の下落幅

当時の主な大型株の株価がどのぐらい下落したのかは下記の通りです。

※下落が進みはじめた頃の2020年3月9日→底をついた2020年3月23日の終値での比較

  • VIC(ビングループ/当時の時価総額トップ企業) 97,700→76,800
  • VNM(ビナミルク/乳業大手🥛) 97,000→83,700
  • VCB(ベトコムバンク/大手銀行🏦) 78,600→57,200

筆者は2019年からベトナム株投資を始めていたので、この当時は持ち株全ての株価下落で評価額が数十パーセントマイナスとなったのを覚えています😅

今後、「○○ショック」のような事態が万が一起こったとき、保有株がどのぐらい下落する可能性が高いのかは、この当時の株価推移が参考になるかもしれません。

個別銘柄の過去の株価の推移は「Vietstock」で各企業のページに飛び、

Vietstock 画面①

↑「Trading Data」をクリック!

Vietstock 画面②

そのあと画面下にスクロールしていくと上の写真のようなチャート推移が出てくるので、そこで日付を指定すると過去の株価の推移が確認できます。

ベトナム株投資に役立つ「Vietstock」のそのほかの活用法は下記の記事で紹介しています>>個別株やベトナム株市場のリサーチに最適!「Vietstock」活用ガイド

自社株買いに動いた企業も

2020年3月中旬の下落から約1ヶ月後、ホーチミン証取に上場する財務的に体力のある多数の企業が自社株買いに乗り出し、株価を下支えする動きがありました。

ビナミルク 自社株買い ナムロン投資 自社株買い

出典:VIET KABU

自社株買いとは、企業が自ら発行した株を買い戻すことです。

自社株買いの目的は様々ありますが、株価を上昇に導き、株主への利益還元につながりやすい傾向があります。

自社株買いは、取締役会の決議でスピーディに実施することができるため、株価の低迷などの状況で対策を求められた際にも、市場へアピールする有効な手段になるというメリットもあります。(引用元:自社株買いとは?経営者が知っておきたいメリット、デメリットを解説)

このときの自社株買いは、株価の低迷を支える目的で自社株買いに動いた企業が多い印象です。

今後、投資を検討している銘柄がこの当時に「自社株買いに動いたかどうか」は銘柄選定するうえでひとつの判断基準にもできるかと思います🤔

中長期(ここ10年)でみれば大幅に上昇

ここまでは、過去に起きた株価の急落について書いてきました。

暴落をネガティブに捉えている方もいるかもしれません。

ただ、株式市場に参加している以上は株価の急落、暴落は成長著しいベトナム株式であっても避けられないことかと思います。

VNインデックス10年チャート

上のチャートはここ10年のVNインデックスの推移です。10年単位でみればじわじわ株価が上昇し続けています。

僕自身は少なくとも数年は保有し続ける中長期での投資を心がけているので大幅な株価の下落がまた起こったとしても優良企業を保有し続けていればやがて株価は回復するものだと楽観的に考えています。

ベトナム株市場へ数年後に海外から今以上に資金が流入するであろう、将来の見通しについては下記の記事で解説しています>>ベトナム株投資の展望や将来性、投資をするメリットについて解説

まとめ(リスク管理、メンタルコントロールが大切)

リスク イメージ画像

株価の急落が起こるのは好ましいことではないですが、長期でみればいずれ株価は回復していくと思えれば暴落が起きても冷静でいられるものだと思います。

加えてリスク管理やメンタル管理も大切です。その意味で投資の学びは継続的にしていくことは必須ですね。

投資で大切な考え方や思考法は下記の記事で紹介している「教養としての投資」という本から筆者は学びました>>【無料で聴き放題】忘れがちな投資の教えをスキマ時間に学ぶ方法

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最後までお読みいただきありがとうございます。ではでは!