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ベトナム株投資で避けるべき「警告、監視措置銘柄」の確認方法を解説

ベトナム株&新興国投資 基礎知識

ベトナム株投資をやっている人 「ベトナム株の銘柄には、「警告措置銘柄」とか、「監視措置銘柄」っていうのがたまに出てくるんだけど、それって何??

この記事ではベトナムの個別株へ投資をするときに知っておきたい、取引所が指定している危険度の高い銘柄を解説しています。

この記事を読むと、

  1. ベトナム株で取引所が出している「警告措置」や「監視措置」とはどんな措置なのか
  2. 「警告措置」や「監視措置」に指定された銘柄を確認する方法

がわかります。

経営状況が悪化していたり、上場廃止の恐れがある危険度の高い企業へ投資するのは避けたいですよね。そうした手を出すと損をしてしまう可能性が高い企業について知っておきたい方は続きをどうぞ!

警告措置銘柄、監視措置銘柄とは

警告 イメージ

ベトナムの株式市場では取引所が日々、上場企業の経営状況を監視しており、財務状況が悪化している企業や法令や倫理的に問題のある企業を警告措置や監視措置銘柄に指定しています。

警告措置は赤字が続いている企業や財務状況が悪化している企業が指定されることが多く、監視措置は経営陣が不祥事を起こすなど、コンプライアンスに問題のある企業が指定されることが多いです。

状況が改善されると警告や監視措置は解除されます。また、警告措置となった後に監視措置に移行するケースもあります。

イメージとしては警告措置<監視措置で、より危険度が高いのが監視措置銘柄ということになります。

監視措置に指定された企業は上場廃止になる可能性が出てきている銘柄と理解しておきましょう。

TS4 上場廃止 PME 上場廃止

(引用元:VIET KABU)

実際、2021年に入ってからホーチミン証券取引所では、ティッカーコード「TS4」の水産会社や製薬会社「PME」がホーチミン証券取引所から上場廃止となっています。

警告、監視措置銘柄の確認方法

ここからは、取引所から警告や監視措置が出されている銘柄を確認する方法を紹介します。

投資しようと思っている銘柄がすでにある場合は後述する①の方法、対象の銘柄を一覧で確認したいときは②の方法で確認するのがよさげです!

①サクッと確認するならVietstockから

自分が気になった銘柄が警告や監視措置銘柄かどうかのみを確認する場合は、ベトナムの金融、投資のポータルサイト「Vietstock」からチェックするのがカンタンです。

確認方法はVietstockのページに行き、検索欄から銘柄コードを打ち確認したい銘柄ページに飛びます。

警告措置

その銘柄が警告や監視措置銘柄の場合にはこのように株価の上に「supervising」や「Warning」などと書かれています。警告や監視措置でなければ株価の上には何も書かれていません。

※「Vietstock」の使い方やそのほかの活用法については下記の記事で解説しています>>個別株やベトナム株市場のリサーチに最適!「Vietstock」活用ガイド

②警告、監視措置の銘柄リストを確認するなら取引所HPから

警告や監視になっている銘柄をまとめて確認したい場合や、なぜそうなっているのか理由を知りたい場合は、取引所のホームページから確認できます。

ベトナムの株式市場は

  1. 主に大企業が上場するホーチミン証取
  2. 主に中小企業が上場するハノイ証取
  3. 未上場公開株が上場するUPCOM

の3つの取引所がありますが、それぞれの取引所にHPがあります。

ここではホーチミン証取とハノイ証取のHPからの確認方法を解説します。

ホーチミン証券取引所(HOSE) 上場銘柄の場合

ホーチミン証券取引所 HP画面 取引所のホームページにアクセスした後、まずは右上の言語設定でENGLISHを選択して英語表記にします。その後に上のメニューの「Listing」→「stocks under special monitorning」を選びます。

ホーチミン証券取引所 HP画面②

そうするといくつか項目が出てきますが、いずれもネガティブな措置がとられているものです。

監視措置銘柄を確認したい場合は、「under special monitoring」を選ぶと出てきます。右側「Reason」の欄に理由が書かれています。

いずれかの項目に記載がある企業は、基本的に投資は避けた方が賢明だと思います🤔 ››ホーチミン証券取引所の公式ページ

ハノイ証券取引所(HNX) 上場銘柄の場合

ハノイ証券取引所 HP画面① 取引所のホームページにアクセスした後、「STOCK,ETF」→「LISTED STOCK」→「List of stock」を選びます。 ハノイ証券取引所 HP画面② その後に出てくる「SECURITIES STATUS」を選択すると、警告や監視措置銘柄が一覧で出てきます。

ハノイ証券取引所の上場企業は主に中小規模の企業が多いこともあるのか、警告や監視措置になっている理由の記載は取引所のHPにはなかったです。 ››ハノイ証券取引所の公式ページ

過去に警告措置銘柄に手を出しちゃってました

失敗 イメージ画像

ここまで、警告や監視措置銘柄の危険性や確認方法を解説してきましたが、自分の過去の売買記録をふと見返してみたら、危険度の高い警告措置銘柄の売買をしていました😅

売買記録 YEG(イエーワン)はテレビやYouTubeで番組配信をしているエンタメ関連の企業です。

詳しく書くと長くなるので省略しますが、私がこの株を購入する前の2019年上期に上場以来初の赤字を出すなど、当時、経営が不安定な状況にありホーチミン証券取引所から警告措置が出されていました。

幸い、この取引で損失を出さずに済みましたが、この記事を書いている時点(2021年12月)でYEGの株価をチェックしたところ、株価は18,700でした。

もし持ち続けていたら株価は3分の1になってました💦 当時の僕は少し気になったレベルで株を売買していたことを反省です。。

【最後に】危険度が高いのと株価が上昇するかどうかはまた別の話

株価 イメージ

ここまでは警告や監視措置銘柄への投資は危険度が高いので基本的には避けるべきという話をしてきました。

ただ、上場廃止の恐れがある監視措置銘柄への投資はかなり危険ではあると思いますが、警告措置銘柄に関しては自分なりにきちんと調べ考えた結果、投資妙味がありそうだと判断した場合は投資に踏み切るのもアリだなとは思います。

というのも警告措置は、四半期決算で連続して赤字となるなど、短期的に経営が悪化したのが理由のことが多いからです。

こうした本で紹介されているような、現在は赤字だけれども近い将来に事業が伸び黒字転換する見込みが高い銘柄に投資する手法もあるので、こうした措置になっている企業から投資するチャンスを見出すこともできるかもしれません。

ただやはり、ベトナム株市場においては難易度が高く、中上級者向けかと思います。

基本的にはネガティブな措置の対象になっている銘柄はその措置が解除されてから投資を検討するのがよいかと思います。

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