フロンティアマーケットETF 「FM」を徹底解説【数千円で買える】

成長著しいフロンティアマーケットに興味がある人 「経済発展の目覚しいアジアやアフリカの国に投資してみたい。少額から買えるおすすめのETFをおしえて!」
こんな疑問に答えます。
今後も経済発展が期待される国の企業へ投資してみたいと思っていませんか?
とはいえ、東南アジアやアフリカ諸国の企業へ投資するってハードル高いですよね。
そこで、本記事では数千円からフロンティア市場へ投資できるETFを紹介します。
🔷 1株からでも実際に投資してみると、フロンティア市場の経済や株式への知見を深めるきっかけにもなりますね。
成長が期待される市場への投資の第一歩に、フロンティア市場ETFへの投資を視野に入れてみましょう。
この記事を読むと、
- ベトナム🇻🇳株式市場の世界でのランク、位置付け
- ベトナム株をはじめとしたフロンティア市場の構成国
- フロンティア市場へ少額から投資💹かできるフロンティア株ETF「FM」の特徴
- フロンティア市場へ投資できるベトナム株ETF「VNM」と「FM」の比較
- ETF「FM」はいくらあれば投資できるか、買える証券会社はどこなのか
がわかります!
ベトナム株市場の格付けは「フロンティア市場」

世界各国の株式市場の指数を算出しているMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が世界各国の株式市場のランクを出しています。
MSCIは以下4つのランクに分けて世界各国の株式市場を分類しています(図解参照)

その中でベトナム株式市場は4つのカテゴリーの3つ目「フロンティア市場」の位置付けです。(2023年時点)
フロンティア市場は、発展途上国の中で金融市場が存在しているものの流動性が低いマーケットと定義されています。
MSCIフロンティア市場の構成国

先述したMSCIが発表しているフロンティア市場は以下の約20カ国から構成されています。(参考元:MSCI 公式リポート(英文))
【ヨーロッパ】クロアチア、エストニア、アイスランド、リトアニア、カザフスタン、ルーマニア、セルビア、スロベニア
【アフリカ】ケニア、モーリシャス、モロッコ、ナイジェリア、チュニジア + ※WAEMU (※西アフリカ諸国経済共同体/セネガル、ボルキナファソなどの4カ国がフロンティアの位置付け)
【中東】バーレーン、ヨルダン、オマーン
【アジア】バングラデシュ、パキスタン、スリランカ、ベトナム🇻🇳
なじみのない国が多く並んでいますが、フロンティア市場の位置付けがどんな感じかざっくり理解できますね。
同時にベトナム株の国際的なランクの低さを認識できるかと思います。
また、アフリカ諸国が約半数の9カ国入っています。
- 15分以内に輸血用血液バッグを運ぶドローン
- 銀行口座がなくてもキャッシュレス決済
- どんな田舎でも受診できるAI医療診断
- 東アフリカ主要国の首都を結ぶ高速鉄道
- 西アフリカのドバイを造る2000億円プロジェクト
といったアフリカが日本人の想像を超える発展を遂げていることがこちらの書籍「超加速経済アフリカ」で解説されています。
経営コンサルタントの大前研一さんも推薦しています。アフリカのこれからの経済成長に注目している方は必読です。
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ベトナムの上場株に加え、こうした発展著しいアフリカ諸国へも同時に分散投資ができるフロンティア市場ETFを次の見出しから紹介していきます。
フロンティアマーケットへ投資できるETF「FM」

フロンティアマーケットへ少額から投資をスタートする選択肢になるのがETF「FM」です。
ETFのシェア世界No.1、iシェアーズを提供する資産運用会社「ブラックロック」が発行しています。
正式名称 | iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETF |
運用資産総額 | USD 675,334,221 (約898億円) |
取引所 | NYSEアーカ (米国) |
設定日 | 2012年9月12日 |
インデックス | MSCI フロンティア & エマージング・マーケット・セレクト・インデックス |
経費率 | 0.80 % |
保有銘柄数 | 172 銘柄 |
配当利回り | 3.17% |
(※2023年3月15日時点のデータ。参考元:BlackRock公式)
米国市場に上場するETFで1株から売買が可能です。
FMはフロンティア市場の株式時価総額の上位100銘柄へ投資しています。
米国株ETFと比べると投資にかかるコスト=経費率がやや高いですが、3%の配当も出ています。

ETF 「FM」の構成国と国別割合
国 | 保有比率(2023年3月13日時点のデータ) |
ベトナム 🇻🇳 | 31.24 % |
ルーマニア 🇷🇴 | 8.01 % |
カザフスタン 🇰🇿 | 7.74 % |
フィリピン 🇵🇭 | 6.63 % |
モロッコ 🇲🇦 | 6.48 % |
その他(ペルー、コロンビア、オマーン、エジプトetc) | 39.9 % |
(参考元:BlackRock公式)
上記の表はフロンティア市場へ手軽に投資ができるETF「FM」の構成国と国別割合です。
ベトナム上場企業の組入率が約3割でトップです。
トップのベトナムと組入率4位に入るフィリピンの東南アジア2カ国で約4割、残りの6割をヨーロッパ、アフリカ、中東の国々が占めています。
次の見出しでは、組入比率の高い具体的な企業をみていきます。
ETF 「FM」の主な構成銘柄
ティッカー | 銘柄名 | 国 | 業種 | 保有比率 |
KSPI | JSC KASPI KZ GLOBAL SPONSORED REG | カザフスタン 🇰🇿 | IT、金融(フィンテック) | 4.15 % |
VCB | JOINT STOCK COMMERCIAL BANK FOR FO | ベトナム 🇻🇳 | 金融 | 3.06 % |
COMI | COMMERCIAL INTERNATIONAL BANK | エジプト🇪🇬 | 金融 | 2.87 % |
HPG | HOA PHAT GROUP | ベトナム 🇻🇳 | 素材(鉄鋼) | 2.85 % |
TLV | BANCA TRANSILVAN SA | ルーマニア 🇷🇴 | 金融 | 2.78 % |
上記はETF「FM」の組入比率の高い上位5銘柄です。(2023年3月14日時点のデータ)
上位5銘柄のうち、4位:ベトナムの鉄鋼大手ホアファットを除き、4銘柄が銀行など金融関連の企業が占めています。
ここではトップ3の企業についてカンタンに紹介します。
① カザフスタンのフィンテック企業:KSPI(カスピ)

(画像の出所:同社HP)
KSPI(カスピ)はカザフスタンとアゼルバイジャンで事業展開する企業。
デジタル決済、電子商取引、金融サービスを手がける、いわゆる金融×ITのフィンテック企業です。
同社独自の技術で動くモバイルアプリを提供。カザフスタンではフィンテック、デジタル決済でシェアNo.1の企業です。
② ベトナム外商銀行 (VCB/ベトコムバンク)

ベトナムの商業銀行大手。日本のみずほ銀行が出資。
ベトナム国内に多数の銀行がありますが、支店やATMの数が多く、クレジットカ ード発行枚数で3割、決済量で4割超のシェアを持ちます。
オンラインバンキングではベトナム国内で最大の口座数、ユーザーを抱えています。
③ エジプトを代表する民間銀行:CMPI(コマーシャル・インターナショナル・バンク・エジプト)

CMPI(コマーシャル・インターナショナル・バンク・エジプト)は商業銀行商品とサービス提供に従事するエジプトを代表する金融機関。
同社はエジプト全土にある112の支店ネットワークを通じて事業展開。
法人向けの銀行業、個人向けの消費者ローン、住宅ローンなどをはじめ、投資銀行業務部門ではエジプトの富裕層向けのプライベート顧客当座預金、投資貯蓄商品サービスなども展開。
(情報の参考元:経済メディア:ロイター)
✅ フロンティアマーケットへ幅広く投資できるETF「FM」の概要をざっくり掴めた所で、以降では実際いくらから買えるのか、株価推移をみていきます。
ETF 「FM」はいくらから買えるのか

(※最新の株価推移はGoogle Financeから確認できます)
上記グラフはフロンティアETF「FM」のここ1年(2022年3月〜2023年3月)の株価推移です。
1年前と比べ世界的な株式市場の冷え込みで2割ほど株価を下げており、割安な水準になっています。
3月上旬時点で1株が約25ドル=約3,340円です。(※2023年3月14日時点の株価と為替に基づく)
ざっくり3,500円あれば、1株買えるイメージですね。
米国株や米国ETFの株価チェックは次世代投資アプリ「moomoo」が便利

フロンティアETF「FM」などの米国ETFの株価推移や最新の取引状況、各国の金融マーケットの確認には無料で使える次世代投資アプリ「moomoo証券」が便利です。
✅「moomoo証券」の詳細やアプリの使い方、始め方は以下の記事で解説してます>>【無料】次世代金融情報アプリ「moomoo」(ムームー)証券の使い方を解説
フロンティアETF FMとVNM(ベトナム株メインのETF)を比較
本記事で解説しているフロンティアETFの「FM」と比較検討したいETFに、ベトナム株式への投資がメインのETF「VNM」があります。
そこで、2つのETFを比較しました。
FM | VNM | |
純資産総額(概算)※2023年3月上旬 | 約898億円 | 約634億円 |
経費率 | 0.79% | 0.72 % |
ベトナム株がETFに占める割合 | 約3割 | 約8割 |
最低投資額(概算)※2023年3月上旬 | ざっくり3,500円で1株購入可 | ざっくり2,000円で1株購入可 |
上記は「VNM」と「FM」の比較表です。
どちらも1株から購入でき、少額から投資を始められるのがメリットです。
結論としては、
- 分散投資先の一つとしてベトナム株メインのETFに投資するなら「VNM」
- フロンティア市場の株式へ幅広く投資してみたいなら「FM」
という選択になるかと思います。
投資予算が5,500円もあれば、両方のETFを1株ずつ買うこともできるので、両方に投資してみるのもアリですね🤔
フロンティアETF「FM」は幅広い国の企業へ分散投資できるのがメリットである一方で、経費率=投資にかかるコストと最低投資額がVNMより若干高くなるのがデメリットです。
✅ ベトナム株への組入割合が高いETF「VNM」については別記事でくわしく解説しています>>おすすめのベトナム株ETF「VNM」を解説
ETF 「FM」はどこの証券会社で買える?
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | |
FM | ◯ | ◯ | ◯ |
VNM | × | △(新規購入できない) | ◯ |
SBI/楽天/マネックスの大手ネット証券でETFのFMとVNMがどちらも買えるのは「マネックス証券」です。(※2023年3月時点)
ETF「FM」と「VNM」が購入できる「マネックス証券」の口座開設は郵送不要(オンラインで完結)

✅ オンラインで手続きが完結し最短で翌日(翌営業日)には取引ができるマネックス証券の始め方は以下の記事で解説しています>>マネックス証券の口座開設手順
まとめ(ETF「FM」はフロンティアマーケットへ幅広く投資したい方におすすめ)

少額からフロンティア市場に幅広く分散投資ができるETF「FM」について解説してきました。
ベトナムはじめ、今後も経済成長や発展が続くフロンティアの国々へ幅広く投資できるのがメリットです。
- 実際に1株買ってみてフロンティア市場の経済や株式への理解を深めるきっかけとして
- 米国株のほかにも成長著しい地域への投資ポートフォリオとして
どちらのスタンスでも、投資を検討する価値アリです!
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✅ 3,000円稼ぐ手順は別記事でくわしく解説中>>【今だけ最大3,000円もらえる】デジタルバンク「みんなの銀行」を徹底解説
最後までお読みいただきありがとうございます。では!