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【新興国株ETF】VWOは買うべきか?フロンティアETFと比較解説

ベトナム株&新興国投資

新興国株へ投資したい人 「著しい経済発展が続く新興国へ投資したい。少額から買えるおすすめのETFをおしえて!」

こんな疑問に答えます。(記事更新日:2023年7月29日)

今後も経済発展が期待される新興国株に投資してみたいと思っていませんか?

とはいえ、新興国の企業に投資するのはハードル高いイメージありますよね。

そこで、本記事では米国上場=1株単位で新興国株に投資できるETFを紹介します。

成長が続く新興国の株式へ投資→成長の恩恵を受けられるETFを投資の選択肢に入れましょう。

この記事を読むと、

  • 株式市場でいう「新興国」はどんな国々なのか。
  • 新興国ETF「VWO」💹 の特徴や主な組入銘柄
  • 「VWO」は実際いくらから、どこで買えるのか。

がわかります!

まずは新興国株とはどこの国かを解説

投資家 「そもそも新興国ってどこの国のことなのかちゃんと知りたい。どんな国のことを指すの?」

当ブログでは主にベトナム🇻🇳の株式について解説していますが、株式市場の位置付けとしては現状ベトナムは新興国ではなく、その下のランクです。

世界各国の株式市場のランクはMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が出しています。

MSCIは以下4つのランクに分けて世界各国の株式市場を分類しています(以下の筆者作成の図解参照)

株式市場の位置付けとして新興国は日本や米国の先進国市場に次ぐ位置付けとなっています。

新興国にランクされているのは中国、インド、ブラジルを始めとした以下の国々です。

【アメリカ大陸】ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー
【ヨーロッパ/中東/アフリカ】チェコ、エジプト、ギリシャ、ハンガリー、クウェート、ポーランド、カタール、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、UAE
【アジア】中国、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、台湾、タイ

(出所:MSCI 公式

ブラジルやメキシコ、南アフリカ、インド、インドネシアといった国々は新興国のイメージと一致するでしょう。

ただ、中国や韓国が新興国に位置付けられていたり、ここには入ってないけど新興国のイメージがある国もあるかと思います。

世界の株式市場で新興国は、「先進国と比べ現在の経済水準は低いものの、高い成長性を秘めた国々」という定義です。

また、新興国の下のランク「フロンティア市場」と比べて株式市場の流動性が高く、投資しやすいという側面もあります。

✅次の見出しからは、新興国市場へまるっと投資できるETFを紹介します。

新興国ETF(上場投資信託)「VWO」とは

新興国株ETF VWO

新興国株へ少額から投資をスタートする選択肢になるのがETF(上場投資信託)の「VWO」です。

VWOは米ニューヨーク市場に上場するETFで1株単位で売買が可能です。

また、大手資産運用会社「バンガード」が発行しています。

正式名称 バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
運用資産総額 約717億USD  (約11兆円)
取引所 NYSEアーカ(米国)
設定日 2005年3月4日
インデックス FTSE Emerging Markets All Cap China A Inclusion Index
経費率 0.08 %
保有銘柄数 5,700銘柄
配当利回り 3.4%

(※2023年6月中旬時点のデータ。参考元:Vanguard公式

新興国市場の主要企業、約5,700の銘柄にまとめて投資できるETFで経費率が0.08%と後述するフロンティアETFに比べ手数料が大きく抑えられています。

また、四半期ごとに配当スケジュールが設定されていて、直近の配当利回りは3.4%。

新興国の中から国や企業を選定するのは時間もかかるし投資判断も難しいですよね。成長が続く新興国の主要企業へまるっと分散投資できるのがこのETFの魅力です!

「VWO」の構成国と国別比率【トップは中国】

世界の株式市場での新興国の位置付けと新興国ETF「VWO」の概要を理解したところで、ここからはETFの中身をみていきます。

まずはVWOに組入されている上場株の国々をチェック!

保有比率(※2023年4月30日時点のデータ)
中国 🇨🇳 34.0 %
台湾  🇹🇼 17.4 %
インド 🇮🇳 16.9 %
ブラジル  🇧🇷 5.8 %
サウジアラビア 🇸🇦 4.6  %
その他(メキシコ、タイ、インドネシア、マレーシアetc) 21.3 %

(参考元:Vanguard公式

こちらは新興国ETF「VWO」の国別の比率、割合を示した表です。

ご覧のようにトップが中国🇨🇳で34%とETF全体の3分の1を超えています。

また、トップの中国と2位の台湾を合わせると約51%です。VWOの半分は中国と台湾の企業が占めています。

中国と台湾に次ぐのがインド、ブラジル、サウジアラビアです。

その他の21%の内訳👇は

  • タイ🇹🇭/インドネシア🇮🇩/マレーシア🇲🇾/フィリピン🇵🇭の東南アジア4カ国:約8%
  • 南アフリカ🇿🇦:3.7%
  • メキシコ🇲🇽:3.1%

など東南アジアやアフリカ、南米の国々の企業が多いです。

また、ギリシャ/トルコ/ルーマニアといったヨーロッパの企業がわずかに組入られています。

✅ 次の見出しではVWOへの組入比率が高い具体的な企業を紹介します。

「VWO」の主な構成銘柄を紹介

ティッカー 銘柄名 業種 保有比率
2330 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. 台湾 🇹🇼 製造(半導体) 5.28 %
700 Tencent Holdings Ltd. 中国 🇨🇳 IT 3.38 %
9988 Alibaba Group Holding Ltd. 中国🇨🇳 IT 2.08 %
RELIANCE Reliance Industries Ltd. インド🇮🇳 石油化学 1.39 %
TSM(トップのTSMCと同じ) Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. ※ADR 台湾 🇹🇼 製造(半導体) 0.96 %

上記はETF「VWO」の組入比率の高い上位5銘柄です。(2023年6月中旬時点)

トップは台湾の半導体メーカーのTSMC。なお、5番目に付けているTSMもTSMCを指します。

📖 ADRとは日本語では米国預託証券と呼ばれる米国で発行される有価証券。実質、TSMCの株式と同じ効果が得られるものです。

つまり、半導体メーカーのTSMCが構成銘柄の1位と5位に入っているということになります。

上位4銘柄の内訳は台湾の半導体大手が1社、中国のIT企業が2社、インドの石油化学企業が1社。

この4銘柄でETF全体の約13%を占めています。それぞれカンタンに紹介します。

①TSMC(世界トップの半導体メーカー)

TSMC

TSMCは半導体を製造する台湾の会社で世界トップの半導体メーカー。

1987年に台湾で創業。米国や中国にも製造拠点を持つほか、日本にも熊本に工場建設を進めており、2024年から日本でも半導体生産を開始する計画です。

半導体はPC、スマホ、自動車、家電などあらゆる製品に使われる現代では欠かせない電子部品。

TSMCの強みは圧倒的な半導体の供給力や高水準のチップ製造技術。

世界の主要メーカーの多くが半導体の供給をTSMCに頼っています。

  • 2020年の半導体の市場規模:約50兆円👇
  • 2030年の半導体の市場規模:約100兆円(予測)

と今後も市場規模が拡大すると予測される中でTSMCが世界の半導体市場の価格主導権を握っているとされています。

②テンセント(中国のIT大手)

テンセントは1998年に中国・深センで創業。

メッセンジャーアプリ「WeChat」を展開。

「WeChat」を軸にオンラインゲームやオンライン広告、AI事業など幅広くサービスを展開。

We Chat

「WeChat」は2011年にサービス開始以降、中国で最も幅広く利用されるソーシャルコミュニケーションプラットフォームに成長。

中国内外での月間アクティブアカウント数は12億人超に達しています。

③アリババ(中国のAmazon)

アリババは中国最大のEコマース企業。1999年に創業し現在は中国のEC市場で最も影響力の大きい会社に。

BtoBのECサイト「アリババドットコム(Alibaba.com)」から事業をスタートしその後はBtoCのショッピングサイトなど複数のECプラットフォームを展開。

また、ECサイト上で使える決済サービス「Alipay(アリペイ)」などEC以外にも事業領域を拡大しています。

④リライアンス(インドの大手財閥)

リライアンス・インダストリーズはインドの大手財閥、複合企業。

石油ガスや石油化学製品の生産販売、航空燃料の販売からタイヤ生産など様々な事業を手がけるインドを代表する企業。

(画像の出所:同社HP)

これまでリライアンスは石油化学関連の事業を中心に発展してきた財閥です。

ただ、2021年には太陽光パネルの製造やグリーン水素関連の事業など再生エネルギー分野への事業への投資を強めていくと発表し事業の多角化を進めています。

✅ ここまでで新興国ETF「VWO」の概要をざっくり掴めたかと思います。次の見出しでは実際いくらから買えるのか、ここ最近の株価推移をみていきます。

新興国ETF 「VWO」の株価推移+1株いくらで買えるのか。

(※株価の出所:Google Finance

上記グラフは新興国ETF「VWO」の年初来の株価推移(2023年1月〜2023年7月)です。

7月末時点で年初と比べ株価が7%以上、やや上昇しています。

1株が約42ドル=ざっくり※6,000円あれば買える感じですね。(※2023年7月27日時点の株価と為替に基づく)

新興国ETF「VWO」の株価動向は無料の次世代投資アプリ「moomoo」が便利!

米国上場の新興国ETF「VWO」の最新の株価動向などは次世代投資アプリ「moomoo」でサクッと確認できます。

上の図は筆者のmoomooアプリ画面から引用して作成したものです。

  • ETFのチャート
  • 売買の分析情報
  • ETFの最新の組入上位銘柄や業界分布

などをサクッと確認できます。

✅「moomoo」アプリの使い方や始め方は別記事で解説しています
>>【無料】「moomoo証券アプリ」の使い方と始め方を解説

「VWO」の配当(分配金)の推移

ざっくり1株6000円で買えると先述した新興国ETF「VWO」ですが、定期的に分配金を出しています。

下記グラフは直近2年の分配金の実績です。

権利落ち日 分配金単価
2023年6月21日 USD 0.2267
2023年3月21日 USD 0.0281
2022年12月20日 USD 0.6347
2022年9月20日 USD 0.5294
2022年6月22日 USD 0.3057
2022年3月22日 USD 0.1339

(参考元:Vanguard公式

昨年(2022年)は年4回分配しています。

直近の配当利回りは約2% (2.11%)でした。(2023年7月下旬時点のデータ)

新興国経済の長期成長とともに株価上昇が期待されるETFですが、定期的に配当が出ることもVWOの魅力かと思います。

新興国ETF「VWO」とフロンティアETF「FM」を比較

本記事で解説している新興国ETF「VWO」と比較検討したいETFとして、新興国よりランクが下でベトナムなどの発展途上国へ投資できるフロンティアETF「FM」があります。

そこで、2つのETFを比較しました。

VWO(新興国) FM(フロンティア)
純資産総額(概算)※2023年3月上旬 約11兆円 約898億円
経費率 0.08% 0.79%
組入銘柄数 5,700 172
最低投資額(概算)※2023年6月中旬 ざっくり6,000円で1株購入可 ざっくり3,500円で1株購入可

上記は「VWO」と「FM」の比較表です。

どちらも米国上場ETF。1株から購入でき少額投資ができます。

結論としては、

  • 先進国株式がメインでサブとしての位置付けで投資するなら「VWO」
  • リスクをとりフロンティア市場の爆発的な成長に賭けたいなら「FM」

という選択になるかと思います。

1万円あればそれぞれのETFを1株ずつ買えるので両方ともに投資してみるのもアリですね🤔

フロンティアETF「FM」は個別株では新興国以上に判断の難しい急成長市場の企業に幅広く投資できるのがメリット。

ただし、経費率=投資にかかるコストがVWOよりやや高いこと、株式市場が未成熟で不安要素が新興国より多いのがデメリットです。

✅ フロンティ市場へ幅広く投資できるETF「FM」は別記事で解説しています
>>フロンティアマーケットへ投資できるおすすめETF「FM」を解説

「VWO」のデメリットとメリットを考察

ここまでは新興国ETF「VWO」の特徴やETFの中身をみてきました。

ここからはVWOへ投資するメリット、デメリットを解説します。

まずデメリットとしては以下の点が挙げられます。

  • ETFの約半分が中国と台湾の企業で政治的リスクを抱えること

一方でメリットとしては以下の点が挙げられます。

  • 新興国の5,700の銘柄へ分散投資できる
  • 経費率(投資にかかるコスト)が低い

それぞれ解説します。

デメリット:ETFの約半分が中国と台湾企業

「VWO」の構成国で紹介したように、

  • 1位:中国:34%
  • 2位:台湾:約17%

と両国の企業でETF全体の約51%と半分を超えています。

これは昨今、米中が対立する中で中国の台湾侵攻、米中の軍事衝突のリスクが高まる国際情勢の中では対立する2カ国の企業がETF全体の半分を占めているのはデメリットになり得ると考えられます。

メリット①:新興国の5,700の銘柄へ分散投資できる

中国、台湾、インド、ブラジルといった国の個別の企業へ投資するのはハードルが高かったり特定企業への投資には高いリスクが伴いますよね。

VWOは新興国の企業へ幅広く分散投資ができるのがメリットです。

組入銘柄数が5,700とフロンティアETFの組入銘柄数の約170と比べて圧倒的に多く、幅広い国の企業へ投資ができるのは魅力的です。

メリット②:「VWO」は経費率(コスト)が低い

VWOの経費率は0.08%とフロンティアETF「FM」の経費率0.79%と比べると約10分の1の水準。

  • 経費率0.08%=100万円投資してかかるコストは800円

ということに。

新興国市場の幅広い企業へ分散投資ができることを考えると、この水準は魅力的です。

新興国ETF 「VWO」はどこの証券口座で買える?

SBI証券 楽天証券 マネックス証券
FM
VWO × ×

SBI/楽天/マネックスの大手ネット証券でETF「VWO」と「FM」がいずれも買えるのは「マネックス証券」。(※2023年7月時点)

大手ネット証券で唯一、新興国ETF「VWO」が購入できる「マネックス証券

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まとめ(新興国ETF「VWO」を投資の選択肢に)

新興国株etf VWO 買うべきか

新興国の幅広い銘柄へ分散投資ができるETF「VWO」の特徴や投資するメリット、デメリットなどを網羅的に解説しました。

新興国は高い経済成長が続くのは魅力的ですが、政治や経済、社会情勢の変化といったリスクも伴います。

日本株や米国株などの先進国株式がメインの投資先の方がプラス@、サブの投資先として選択肢に入れるのがおすすめです。

最後までお読みいただきありがとうございます。では!

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