不動産デベロッパーの株(DIC不動産)を売ることにした理由を振り返り!
こんにちは!ひっぴーです。
今回は、今年に入ってから投資していた不動産デベロッパーを手がける企業(DIC不動産)の株式を8月末に売却したので、売ることを決めるまでの思考過程を今後のベトナム株投資に役立てていくためにも書いておこうと思います。
ブンタウを中心に不動産開発を手がけるDIC不動産
DIC不動産(ティッカーコード:DIG)は、ホーチミン近郊を中心に不動産開発を手がける不動産デベロッパーです。
会社HPより引用
上の写真はDIC不動産が開発中のプロジェクトの一部ですが、ブンタウやドンナイなどのホーチミン近郊のエリアで進めているホテルや住居が多いです。
ベトナム国内の不動産開発で最大手のビンホームズ(VHM)と比べると規模が小さく時価総額を比べると約8分の1ほどの中堅不動産デベロッパーです。
売買の結果
3月下旬に購入して以降、何度かに分けて購入し、その間にも株式配当で200株分の株を受け取ったこともあり、結果として1800株購入→2000株売却となりました。約5ヶ月保有し約50%の売却益を得られました。
ただ、本来はもっと長い間、株を保有しつづけてより大きな利益を狙う長期投資をしたいとも思ったのですが、保有する中で業績の変化や今後の見通しに疑問も出てきたので全株売ることを決めました。
ここ2ヶ月の株価と指数の変化
この銘柄を買増したタイミングの7月上旬時点と、売却した直後の9月上旬の株価と指数の変化を書き留めていたのでこの記事に記録として残しておこうと思います。
7/8時点→9/1 時点
- 株価:23,200 → 35,650 (+53%)
- PER:10.4 → 16.1
- PBR:1.9 → 2.9
- VNインデックス(市場全体):1,377 → 1,334
7月中旬以降は、コロナに伴う経済活動の制限も影響しマーケット全体としては伸び悩んだ時期になった一方、DIC不動産に関しては株価が上昇していったことになります。
株価上昇に伴い当然ですがPER、PBRが上がっています。
8月末時点のVNインデックス上場銘柄全体の平均PERが16.0だったので、他の銘柄と比べても、この銘柄の割安さは解消されたのではと捉えています🤔
購入した理由
この銘柄を買おうと思った最初の出発点としては、ベトナム南部の場合、ホーチミン周辺の地方であるブンタウやロンアンといったエリアの土地の値段や不動産価値が高まってきているというニュースをみたことでした。
また、DIC不動産の手がけるプロジェクトを確認したところ、どの開発案件も海沿いに近いものばかりで今後ベトナム国内でもテレワークが進んだ際に、都市部から郊外へ移住する人が増えていくとすれば、こういった物件は人気になるのではとも思いました。
私の住むホーチミンからブンタウは車で3時間ほどと近いのもあり、3月にブンタウに行った際に海沿いにある建設中の物件の立地を直接確かめることもできました。
投資においても「学ぶこと」は必要だが、それ以上に自分の目で確かめ、自分の頭で考える力が成功には欠かせない
『伝説の7代投資家 』より引用
私自身、株式投資をはじめて3年目なのですが、1年目の頃は気になるニュースをみたらその企業について深く調べたり、理解もせず買ってしまったこともありました😅
その当時と比べれば、今回は自分なりに企業を調べ情報収集に時間をかけたり、不動産プロジェクトの立地を自分の目で直接確かめたうえで投資するに至りました。
今後も失敗を経験しつつ、投資の経験値をコツコツ積み重ねていけたらと思います。
売却した理由は①大株主の売却の動きと②直近の業績低迷
①大株主が保有比率引き下げ
引用元:VIETKABU
引用元:Vietnam Finance
8月中旬になり、DICの筆頭株主であった不動産開発大手のヒムラムという会社が1000万株を売却すると発表し、別の大株主であるティエンタン開発投資という企業も約620万株を売却すると発表していました。
立て続けに2つの大株主がDIC不動産の保有株を売却し保有比率を引き下げへといったニュースが出ていました。
私も以前から現在の株価が企業の実態よりも高く評価されすぎているのではと思っていたので、売ることを決める大きな理由になりました。
②直近の業績は低迷、今後も不透明
Trong năm 2021, doanh nghiệp đặt kế hoạch doanh thu hợp nhất là 2.800 tỷ đồng, lợi nhuận trước thuế là 1.444 tỷ đồng. Như vậy, sau 6 tháng đầu năm với lợi nhuận trước thuế đạt 119,3 tỷ đồng, doanh nghiệp mới hoàn thành 8,3% kế hoạch lợi nhuận năm.
ベトナム現地メディアCHUNG KHOANより引用
ベトナム現地メディアのニュースやDIC不動産発表による直近の業績は芳しくなく、2,021年上半期6ヶ月で、今年掲げていた年間の利益目標のうち6ヶ月で8.3%しか達成できていないという結果でした。
2020年の年間利益に比べ倍以上の野心的な利益増加を目標にしていたとはいえ、それに対し8%の達成度にとどまっているにも関わらずここ1ヶ月で株価が上昇していた理由がなぜなのか疑問が残ります💦
6月中旬以降にベトナム南部ではコロナ再流行による厳しい経済活動の制限がかけられている状況が続いている影響も当然あるだろうと思うのですが、それを差し引いても業績が思うほど伸びていないことが読み取れました。
ただ、9月中旬以降に株価が上がる可能性も
参照元の記事はコチラ(リンク先はベトナム語)
私自身は全株を一旦売却してしまったのですが、2つの外国ファンドのETF(上場投資信託)にDIC不動産の株をファンドに組み入れることを発表していました。
9月中旬以降に外国からの投資がDIC不動産の株式に一定の数量で買いが入ることが予想されます。私自身、9月中旬まで待ってから売却をしようか迷ったのですが、足元の業績に反して株価が高値に達した時点で売ってしまいました。
今後、業績の伸びや株価の大幅な上昇が再度見込めると判断したときはまた購入することを検討するかもしれません💦
(DIC不動産の現在の株価はコチラから確認できます)
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は私が売買した個別株について書いてきましたが、投資をするうえで何か参考になる部分があれば幸いです。
無料でできる投資の勉強方法を2つの記事で紹介しているので気になる方は下記の記事もチェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。ではでは!