【日本からも可】SSI証券の口座開設手順とメリット/デメリットを解説
ベトナム株へ本格的に投資したい人 「日本人でもベトナム株への投資はベトナム現地の証券会社からできるって聞いたんだけど、現地証券を利用するメリットやデメリット、信頼できる証券会社が知りたい!」
こんな疑問に答えます。
この記事では、
- ベトナム🇻🇳で証券口座を開設するメリットとデメリット
- ベトナム現地の証券口座から投資できる投資先の選択肢
- ベトナム現地で信頼性の高いSSI証券で口座開設する手順
- 日本🇯🇵にいながらSSI証券の口座開設はできるのか
といったことを網羅的に解説しています。
この記事を読むと、ベトナム現地証券からのベトナム株への投資はどんな人が向いているのかや注意点などが理解できます。(記事は3分で読めます)
本記事の信頼性
この記事を書いている僕は2019年からSSI証券で証券口座を開設しベトナム株へ投資をしています。
ベトナム株へ投資をする方法
まずベトナム株へ投資をする方法として主に下記2つの方法があります。
- SBI証券などの日本の証券会社から投資をする方法
- ベトナム現地の証券会社から投資をする方法
お仕事などでベトナムに在住されている方は、後者の現地の証券会社を利用しベトナム株へ投資をするのが株式投資をやりたい場合の選択肢になってきます。
📢 なお、ベトナムでレジデンスカード等を取得し12ヶ月以上の滞在資格を取得している方は銀行での定期預金も可能です。外国人がベトナムの銀行口座を作り定期預金する方法などは別記事で解説しています。
そのほか「日本にいる方」や「日本とベトナムで2拠点生活している方」などがベトナム株投資をしたい場合も現地口座からの投資は一つの選択肢です!
ベトナム現地証券を利用するメリットとデメリット
ここからはベトナム現地の証券口座を利用するメリット、デメリットを解説します。
一番のメリットは手数料の安さ
ベトナム現地の証券口座から投資をする一番のメリットは売買手数料が抑えられることです。
証券会社 | 手数料(税込み) | 最低手数料 |
SBI(日本の大手ネット証券) | 2.2% | 約7,300円 |
SSI(ベトナム現地の大手証券) | 0.25% | なし |
上の表は日本の証券とベトナムの証券からの手数料を比べたものです。(2022年8月時点)
大手ネット証券のSBIの取引手数料が2.2%に対し、ベトナム現地のSSI証券での売買手数料は0.25%です。つまり約2%の手数料の差があります。
加えて、SBI証券では1,320,000vnd=約7,300円(2022年8月上旬の為替レートでの計算)の最低手数料の設定があり、一度の取引で手数料で損をしないために30万円ほどの投資資金が必要です。
一方、ベトナム現地の証券会社には最低手数料の設定はありません。
100株単位での取引で、1株10,000 vnd=約50円の銘柄だと50❎100株=約5,000円から投資ができます。(もっと株価の低い銘柄もあります)
※日本の証券からベトナム株の投資で起こり得る「手数料負け」については以下の記事でくわしく解説しています。
投資先の選択肢が増えるのもメリット
手数料以外のメリットとして、ベトナム現地の証券口座からは原則、ベトナム株式市場に上場する全ての銘柄へ投資が可能です。
✅ただし、ベトナム株では外国人からの投資に制限を設けている企業も多く、実際に投資するのが難しい銘柄もあります。外国人枠については以下の記事でくわしく解説しています。
ベトナム株式市場には以下3つの取引所があるのですが、
- HOSE(ホーチミン証券取引所):主に大企業が上場
- HNX(ハノイ証券取引所):主に中小企業が上場
- UPCOM(アップコム):主に新興企業が上場
日本の証券会社からは③の新興市場に上場する株式は取り扱いがなく、①、②の上場株でも売買できない=取り扱いのない銘柄もあります。
また、現地の証券口座からは日本の証券会社では取り扱いのないETF(上場投資信託)に投資できるのもメリットです。ベトナム現地証券から投資できるETF は以下の記事でくわしく解説してます。
デメリットは様々なコストがかかる可能性があること
メリットを続けて述べてきましたが、残念ながらデメリットもあります。
主な考えられるデメリットは以下です。
- コミュニケーションコストがかかる(ベトナム現地の日本語のできる担当者とのやりとりに手間取ることも)
- 将来、投資資金を引き出したいとき出金手続きに想定以上の時間や労力がかかる可能性
- (日本から投資する場合)場合によりベトナム現地に赴く必要性が出てくる可能性あり
- (日本から投資する場合)国際送金に手数料がかかる
ベトナムほか海外でのビジネス経験がある方などは最初の2つはあまりデメリットに感じないかと思いますが、私が考えるデメリットは上記です。
こうしたデメリットが先述したメリットを上回ると感じる場合は日本の証券会社からの投資を推奨します。
また、現在はベトナム在住だが数年で本帰国する予定の方なども現地証券での投資はデメリットを受け入れた上で行うことを推奨します。
4つ目の送金手数料は、ベトナムに出張や観光などで来られた際に現金を持ち込んで入金することも可能なため、そうすることで高い手数料は避けられます。
また、海外送金の手数料が抑えられるWISEというサービスを利用することでも手数料を節約できます。ただし、WISEの利用は送金の仕組み上、将来的な現地口座からの出金が難しくなると指摘される場合もあるため注意が必要です。
海外の銀行口座への送金手数料が抑えられるWISEは以下の記事で解説しています>>【手数料の節約に】海外送金が格安でできるWISEの使い方
最後に、一般的な外国株への投資では為替リスクが指摘されますが、この記事を書いている2022年8月時点では数年前から日本円はベトナムの通貨に対し円安傾向が続いており、ベトナム株への投資では円安がメリットになっています。
こうした円安の事情や外国株への投資で円安がメリットになることは以下の記事で解説しています。
SSI証券を利用するメリット
ここからはベトナム現地の大手証券、SSI証券を利用するメリットを解説します。
まず、SSI証券の主な特徴を紹介します。
- ベトナム国内でトップクラスの独立系の証券会社
- 日本の大和証券グループが出資、大和証券とSSIは戦略的パートナー
- 日本人をはじめ海外投資家向けサービスに強み
SSIはベトナム人で日本語のできる担当者が在籍しており、日本語での連絡、取引の依頼が可能です。
取引の発注はスマホアプリかウェブより可能ですが、メールにて担当者へ売買を依頼することも可能です。(注:メールでの注文は売買手数料が0.25%ではなく0.4%です)
上記画像は担当者より指定した株価で約定しなかった際に連絡頂いたものです。文章、日本語がイマイチと感じた方は他の証券を選ばれた方がよいかと思います。。
日本語での連絡が可能なほか、無料でベトナム株市場のレポートが日本語で配信されます。ベトナム株の情報収集に役立つ情報です!(上記の画像元:私のメールフォルダ)
📢 なお、ベトナム在住者で「英語、ベトナム語での連絡で問題ない」「1円も手数料を損したくない」「複数の証券会社からきちんと選びたい」といった方は下記noteにて私自身が複数の証券口座の開設を試みた経験も踏まえ紹介しています>>後悔しないベトナム現地証券口座の選び方ガイド
※ネット検索にはない一次情報を記載している点、現地証券の比較情報は関心ある方のみに届けられればと考えているため、下記noteは有料とさせて頂いております🙇🏻♂️🙇🏻♂️
ちなみに、SSI証券は以前は「サイゴン証券」という社名でしたが2018年に「SSI証券」に社名変更しています。SSI証券のより詳しい情報は下記の公式サイトよりご確認ください。
SSI証券 公式(一部、日本語対応):https://www.ssi.com.vn/ja
SSI証券での口座開設に必要な書類
SSI証券での口座開設に必要な書類は以下です。
- パスポート証明書 (公証コピー)
- 口座開設の申請書類に署名したもの(SSI証券よりデータ送付されるものを印刷し署名)
- (ベトナム在住の場合)レジデンスカードの公証コピー
②はSSI証券からメールで送付されたものを印刷し署名すればOKです。③はベトナム在住の方のみ必要です。
ここからは①のパスポート証明書の取得方法を紹介します。A:日本在住の場合とB:ベトナム在住の場合で異なります。
A:日本在住の場合
日本からは東京、大阪、福岡いずれかのベトナム大使館、領事館にて取得します。
- パスポート原本
- パスポート証明書の取得費用
を現金書留で郵送するとパスポート証明書が発行され、パスポート原本と合わせて郵送で受け取る流れです。
パスポート証明書の取得費用は東京、大阪の大使館の場合で5,000円、福岡は2,000円と2019年頃に案内されていました。ただ、現在は手数料が変更されている可能性が高いです。
東京、大阪、福岡それぞれの住所や連絡先は大使館のポータルサイトに載っています。証明書の取得費用や手続き方法などの最新情報は各自でご確認くださいませ。
B:ベトナム在住の場合
居住地にある「公証役場」や「人民委員会」でパスポート証明書の取得手続きができます。
筆者はホーチミン市1区の人民委員会で取得しました。その場でパスポートをコピー→公証の印鑑が押され受け取る流れです。当時(2019年頃)の費用はコピー代と合わせ10万vnd(約500円)でした。
ホーチミン1区の人民委員会の住所:47 Le Duan Street, Ben Nghe Ward, District 1, Ho Chi Minh City
ハノイなど他の都市の場合、各地の人民委員会の場所の案内がおそらく証券会社の担当者からあると思います。
ハノイの公証役場一覧が載っているページがあったのでシェアしておきますが、手続きがスムーズにできる場所は証券会社の担当者に確認する方がよいかと思います。
>>ハノイの公証役場一覧(参考)
疑問:日本から遠隔でSSI証券の口座開設はできるのか??
2022年8月時点でSSI証券の担当者へ確認したところ、日本にいながら遠隔で=ベトナムへ渡航せずとも必要書類を揃え、手続きを進められれば口座開設できます。
※ただ、ベトナムでは規定や実務上の運用が変わることも珍しくないため必要書類や口座開設の可否が変更される可能性があることは留意ください。
SSIの口座開設にかかる費用(概算)
SSI証券の口座開設でかかる費用は日本から or ベトナム現地からによって異なります。
- 日本🇯🇵からの場合:1万数千円(パスポート公証2部+ベトナムへのEMS郵送費)
- ベトナム🇻🇳での場合:千円ほど(パスポート公証+郵送費)
先述していますが、日本からの場合はパスポート公証を取得する大使館、領事館が福岡であれば上記より安く済みそうです。
ベトナム在住者の場合は20万vnd以下(1,500円以下ぐらい)で済みます。
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最後に(SSI証券で口座開設したい方向け)
ベトナム株へ投資する際に売買手数料が大幅に抑えられる現地証券の口座開設について網羅的に解説しました。
ベトナム株へ本格的に投資してみたい方は現地証券からの投資は魅力的な部分も多いかと思います。
【📣ここまで記事をお読み頂いたかた限定】「これからSSI証券の口座開設をしたい」という方は筆者にご連絡頂ければ、SSI証券に在籍する日本語対応ができる担当者の紹介が可能です。
という場合は筆者Twitter、もしくは下記専用フォームよりご連絡くださいませ。
>>筆者ツイッター or SSI証券口座開設希望者向け 日本語担当者紹介
📢 なお、お問合せ頂く際には以下3点の記載をお願いいたします。
- Eメールアドレス(SSI証券の担当者から連絡を差し上げるため)
- 名字 (ひらがな、カタカナ、漢字いずれでもOK)
- 現在の居住国 (日本 or ベトナム等)
私はベトナムで生活する中で「ベトナム株への長期投資はベトナムの経済と社会の発展を後押しするもの」という想いで投資をしており、その意味でベトナム株へ目を向ける方が一人でも増えたらいいなと思っています😌
そのためご紹介することによる私のメリットはないですが、直接の連絡が不安という方はお気軽にお問い合わせください。そのほか、手続きの疑問点などで不明点などがありましたら、わかる範囲でお答えいたします。
なお、ご連絡をいただいた際、「誤字、脱字が多い」「連絡元のTwitterアカウントやEメールが怪しい」と筆者が判断した場合はお繋ぎすることをお断りさせて頂く場合もあることをご了承ください🙇🏻♂️🙇🏻♂️
最後までお読みいただきありがとうございます。ではでは!
※ベトナム現地証券の口座開設は個人の判断でお願いいたします。口座開設や現地証券での投資において損害が発生したとしても当方は責任を負いかねます。