【2024年最新】おすすめのベトナム株ETF「VNM」を徹底解説
ベトナム株のETFを買いたい人 「ベトナムの個別株は知識がないから選べない。まずはベトナム株のETFを買ってみたいけど、日本の証券会社から買えるおすすめのETFをおしえて」
こんな疑問に答えます。(記事更新日:2024年11月16日)
経済成長が続くベトナム🇻🇳の株式へ投資してみたいと思っていませんか?
ただ、いきなりベトナムの個別株を選定して投資するって難しいですよね。
そこで本記事では、2,000円あれば買えちゃうベトナム主要企業へ幅広く投資ができるETF(上場投資信託)「VNM」を紹介します。
まずは1株でも実際にベトナム株ETFを買ってみるとベトナム株への理解が深められます。いきなり個別株を買うよりも低リスクでベトナム投資をスタートできる方法。
この記事を読むと、
- ベトナム株式を始めたい方がETF💹に目を向けるメリットとデメリット
- ベトナム株のETF「VNM」とはどんな商品か、VNMの特徴
- VNMの株価推移や配当実績、必要な購入予算
- 【2024年最新】VNMが買える証券会社
がわかります!
ETFとは(投資信託とのちがい)
ETFは上場投資信託とも呼ばれます。個別株と同じように売買ができる株式の詰め合わせセットです。
複数の企業の株式が組み入れられたほかの投資商品としては投資信託があります。
投資信託とETFのちがいは、「株式市場に上場しているか、していないか」です。
ETFのデメリットは基本的に価格をチェックしながら自分で売買する商品で、自動で積立投資をすることはできません。
いつでも売買でき、幅広い企業への投資を一つの投資商品でカバーできるのが最大のメリットです。
✅ 「ETFより投資信託からベトナム株を始めてみたい」なら以下の記事で積立投資のできるベトナム投資信託を解説しています >>ベトナム投資信託でおすすめはこれ1択
ベトナム株のETFを比較
大手ネット証券でETFの取り扱いの多い楽天証券にてキーワード「ベトナム」で絞り込み検索した所、上記3つのETFが出てきました。
下記は3つのETFの比較表です。
コード | 銘柄名 | 市場 | 純資産総額(百万) ※22年5月末時点 | 経費率 |
03087 | db xトラッカーズ・FTSEベトナム UCITS ETF | 香港 | 396.58 | 0.85 |
VNM | ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF | 米国 | 419.20 | 0.58 |
DFVT | db x トラッカーズ FTSEベトナムスワップ・UCITS ETF | シンガポール | 289.28 | 0.85 |
3つのETFで筆者が推奨するのはVNM(ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF)です。
VNMを運用するのはVanEck(ヴァンエック)社です。
アフリカやインド、ブラジルといった新興国のETFを数多く扱っている運用会社になります。
VNM(ヴァンエック・ベトナムETF)とは
正式名称 | ヴァンエック ベトナム ETF |
純資産(百万ドル) | 619.91 |
取引所 | シカゴ・オプション取引所(米国) |
設定日 | 2009年8月11日 |
運用会社 | VanEck |
経費率 | 0.66 % |
保有銘柄数 | 46銘柄 |
(参考元:VanEck)
VNM(ヴァンエック・ベトナムETF)は米国に上場するベトナムETF。
2022年より以前はベトナム株以外にも台湾株や韓国株、日本株などのアジア株がETF全体の2割ほど組み込まれていましたが、2023年に入りほぼ100%、ベトナム株でVNMは構成されています。
ベトナムETF「VNM」の主な構成銘柄
会社名(銘柄コード) | 業種 | 組入比率 |
ビングループ(VIC) | 不動産 | 7.8% |
ビンホームズ(VHM) | 不動産 | 7.78% |
ホアファット(HPG) | 鉄鋼 | 6.95 % |
ベトコムバンク(VCB) | 銀行 | 6.41 % |
ビナミルク(VNM) | 食品 | 6.26% |
(※2024年10月31日時点のデータ。出所:Vaneck Vietnam ETF Fact Sheet(PDF))
上記はVNMの組入比率の高い5つのベトナム株です。
この5銘柄でETF全体の約35%、3分の1以上を占めています。
ここではカンタンにそれぞれの企業を紹介します。
①&②:ベトナムを代表する複合企業「ビングループ」&ビングループ傘下の不動産大手・ビンホームズ
ビングループはベトナム最大の財閥。
不動産事業を展開するビングループの子会社が組入率2位に入っているビンホームズ(VHM)です。
✅2024年に大規模な自社株買いを実行したビンホームズについては別記事で解説中 >>【自社株買い実行】ビンホームズの株価予測と投資リスク【2024最新】
不動産のほか、ホテルやレストラン、商業施設の運営や教育、医療など様々な事業を展開しています。
ここ数年は不動産開発のほかにEV車の開発、製造販売にも注力しています。
「VinFast(ビンファスト)」というブランドでベトナム国内のみならず欧米市場でも事業拡大を進めています。
✅2023年8月に米ナスダック上場を果たした新興EVメーカー「ビンファスト」🚗については別記事で解説中 >>【米国ナスダック上場】ベトナム新興EV「ビンファスト」の評判と今後の展望
③:鉄鋼大手ホアファットグループ
ホアファットグループはベトナム最大手で東南アジアトップの鉄鋼会社です。
鉄鋼生産が主力事業。
ベトナム国内の鉄鋼会社でコンテナ製造に必要な特殊鋼を生産できるのはホアファットグループのみです。
鉄鋼生産で高い品質や技術力、コスト競争力を持っており、ベトナム全体の経済成長に伴い売上成長が有望視されています。
④: みずほ銀行が出資「ベトコムバンク」
ベトコムバンクはベトナムの大手商業銀行。日本のみずほ銀行が出資しています。
ベトナム国内のクレジットカ ードの発行枚数で3割、決済量で4割超のシェアを誇ります。
幅広い法人、個人銀行取引、外国為替、決済関連業務を手がけています。
また、銀行傘下に証券や資産運用、保険会社を抱えており総合的な金融サービスを提供しています。
ベトナム国内の金融機関の中で信用度が高い銀行です。
⑤: 乳業大手「ビナミルク」
ビナミルクはベトナム最大手の乳業メーカーです。
ベトナム国内の乳製品市場の約4割のシェアを握っています。
牛乳やヨーグルトのほか、粉ミルク、豆乳、チーズ、アイス、清涼飲料、栄養食品などを生産販売しています。
ベトナム国内のみならず、米国、ポーランド、カンボジア、ラオスの4カ国で事業を展開。
2022年からはフィリピン市場へ進出するなど海外事業も拡大しています。
今後も乳製品の国内市場の成長と海外事業展開で安定成長が期待される企業です。
✅ VNMの主要な構成銘柄を知った所で、次の見出しからベトナム株投資を始める第一歩に「VNM」がおすすめできる理由を解説していきます。
ベトナムETF「VNM」がおすすめできる3つの理由
ベトナム株に関連するETFでVNMが推奨できる3つの理由を紹介します。
- 少額から買える
- コストが低くファンドの規模が大きい
- 取り扱い停止となる可能性が低い
順に解説します。
① 少額(約2,000円)から買える
まず第一に投資のハードルが低いことが挙げられます。
VNMは米国市場に上場しており、米国株を買うのと同様、1株単位で売買が可能です。
日本やシンガポールの株式市場に上場するETFは原則100株単位での売買です。
最低100株からの購入ではまとまった資金が必要となり、投資のハードルが高くなります。
② コストが低くファンドの規模が大きい
次に、3つのETFで最も運用にかかる経費率=コストが低く、総資産総額=ファンドの規模も大きいです。
運用コストが低く、一定のファンド規模があるのはETFを選ぶ大事なポイント。
③ 取り扱い停止となる可能性が低い
最後に一番重要なポイントと思うのが、取り扱い停止となる可能性が低いと考えられることです。
長期投資をしていくことを念頭に置くと、
- 米国の株式市場に上場している
- ほか2つのETFに比べ流動性が活発
であるのは投資しやすい理由になるかと思います🤔
ベトナム ETF「VNM」の株価推移
(※株価の出所:Google Finance)
ベトナム株式市場は短期的な株価の上下を繰り返してはいますが、ゆるやかな上昇傾向にあります。
上記チャートは2023年後半〜2024年11月中旬までの株価推移です。
2024年11月中旬時点の株価は1株が11.4ドル=約1760円。
ざっくり2000円あれば1株買えます。(2024年11月中旬時点の株価と為替に基づく)
ベトナムETF「VNM」の株価動向は無料の次世代投資アプリ「moomoo」が便利!
米国上場のベトナムETF「VNM」の最新の株価動向などは次世代投資アプリ「moomoo」でサクッと確認できます。
上の図は筆者のmoomooアプリ画面から引用して作成したものです。
- ETFのチャート
- 売買の分析情報
- ETFの最新の組入上位銘柄や業界分布
などをサクッと確認できます。
✅「moomoo」アプリの使い方や始め方は別記事で解説しています >>【無料】「moomoo証券アプリ」の使い方と始め方を解説
ベトナムETF「VNM」の配当額と利回り
ベトナムETF「VNM」は定期的に分配金が分配されています。
下記は2018年以降(直近5年)の配当実績です。
日時 | 分配金 |
2022/12/28 | 0.003 |
2022/12/19 | 0.111 |
2021/12/20 | 0.103 |
2020/12/21 | 0.07 |
2019/12/30 | 0.016 |
2019/12/23 | 0.105 |
2018/12/20 | 0.122 |
情報の出所 | Yahoo Finance USA(英文) |
毎年12月末頃に分配金が出ています。
ETF「VNM」が買える証券会社はマネックス証券とSBI証券
SBI | 楽天 | マネックス | |
VNM | ◯(24年9月から取り扱い) | △(新規購入できない) | ◯ |
ベトナム株ETF「VNM」の売買ができるのはSBI証券と「マネックス証券」です。
楽天証券では買えません。
米国3大市場の一角『Cboe』取扱い開始のお知らせ
~「Cboe」上場18銘柄の取扱いを開始~2024年8月29日 (株式会社SBI証券)お客さまより取扱いの要望が多いベトナムに投資するETFの取扱いも予定しています。(引用元:SBIホールディングス)
これまでVNMの取り扱いがなかったSBI証券でも2024年9月からVNMの売買ができるようになっています。
$VNM の為にマネックス証券口座開設したので記念に購入!
試しに10株! #ベトナム株 pic.twitter.com/qAJsl8JmYn— miiiii12345 (@miiiii123451) December 13, 2022
実際にマネックス証券でVNMへ投資できたという口コミがありました!
ベトナム株ETF「VNM」は新NISA成長投資枠で買える(2024年最新)
また、ベトナムETF「VNM」は2024年1月から始まった新NISA制度の成長投資枠で買えます。
📖参考元:>>マネックス証券 海外ETF成長投資枠対象リスト(PDF)
新NISAではそれまでの一般NISAでは最大5年とされていた非課税保有期間が無期限となっています。
そのため5年以上長期投資した後に売却しても、売却益に税金がかからなくなります。
中長期でベトナム株の成長に期待するなら、VNMを成長投資枠を活用して投資するのは魅力的な選択肢です。
ETF「VNM」は楽天証券では買えない
VNMは楽天証券からも以前は買えましたが2024年現在はサイト上⬆️に商品情報が出てくるものの新規購入ができない状況。。
X(旧ツイッター)では楽天証券で買えなかったという声が…
楽天証券に問い合わせたら、
取扱い無しでした🥹$VNM— miiiii12345 (@miiiii123451) December 6, 2022
VNM ベトナムETFは米フィデリティ証券で買ったけど
楽天証券では表示されるのに買えないんだ?ベトナム株は日本ではどこでかえる? pic.twitter.com/EJM6Fljpat
— 高校生でも分かる米国株 (@USStockhanako) April 9, 2024
今後、楽天証券でまた買えるようになる可能性もありますが、現状VNMが買えるのは「マネックス証券」とSBI証券です。
【最短5分】VNMが買える「マネックス証券」の口座開設はオンラインで完結
✅オンラインで完結。最短で翌日から取引できるマネックス証券の始め方は別記事で解説中>>マネックス証券の口座開設手順
「マネックス証券」では米国上場ETFの手数料キャッシュバックキャンペーンを実施中
マネックス証券では米国株取引デビュー応援キャンペーンを実施中。米国上場のベトナムETF「VNM」も本キャンペーンの対象。最大3万円までの手数料がキャッシュバックされます。
今なら1株2000円で買える+デビューキャンペーンで手数料がキャッシュバックされるのでベトナム投資を始めやすいタイミング!
✅キャンペーン詳細は公式サイトから>>マネックス 公式
まとめ (ベトナム株のETFはVNM一択)
日本の証券会社から売買ができるベトナム株ETF「VNM(ヴァンエックベトナムETF)」を解説しました。
ETFは個別株と同じくいつでも売買できます。
ベトナムの主要企業の長期的な成長の恩恵を受けたいと考える方向けのETF。
- VNMを1株買ってみてベトナム株への理解を少しずつ深めていく
- 興味関心を持ったら個別株にもチャンレンジしてみる
というステップでベトナム株投資を始めるのが失敗しづらい始め方です。
ベトナム株式市場は2024年現在、新興国よりワンランク下の「フロンティア市場」という位置づけ。
国際的な信頼度は低いのが現状で、先進国や新興国の株式市場と比べて売買量が少なく短期的に株価が大きく上下しやすい傾向があります。
✅ 「ベトナム以外に今後の成長が期待される「アジア、ヨーロッパ、アフリカ諸国へ幅広く投資をしてみたい」なら、以下の記事で少額からフロンティア市場へ投資できるETFを解説しています >>フロンティアマーケットETF「FM」を徹底解説
最後までお読みいただきありがとうございます。では!
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